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あぁ、幸せだ。なんて。
こんな語彙力のかけらもない言葉を、どれだけ重ねて思ってきただろうか。
でも、本当なんだよ、幸せなんだ。
カメラの後ろから、あなたたち7人前を見てそう思ったんだもの。
ーーーーーーー
走る。
走って、走って、走りまくる。
風が顔の横をかすめるようにして過ぎて言って。
ポケットで私を急かす携帯のバイブすら、なんだか心地が良い。
ドアが見えた。手を伸ばして、ドアノブをつかんで、開ける。
「おっ、お疲れ様ですッ！」
玄関先にいた彼が振り向く。一瞬驚いたような顔をして、それから少し微笑んで。
「ギリギリセーフよ！沙也ちゃん！」
「マジですか、須貝さん！後、どのくらい…」
「100ちょっと！とにかくもうしばらくしたらユーチューブライブ始めるらしいから、荷物、奥の部屋に置いてきな。はい、上着貸して。」
上着をぱっととって、ハンガーにかけてくれる須貝さん。いやなんでこんなにもナイスガイ…。
心の中で須貝さんにお礼をいいつつ、ばたばたと奥の部屋まで走る。
あと100ちょっと…。100ちょっとで100万人。
すごい、すごいんだなぁ。
YouTuberのチャンネル登録者が100万人に達するところを何度も見てきたが、それがまさか目の目で見られるなんて。
自分がその一人になれるなんて。
執筆部屋のドアを開けて中に入ろうとすると、ドンッっという音ともに誰かにぶつかった。
「いっ！？」
「うわっ、って！沙也！」
「あ、祥彰！ごめん、遅くなっちゃった！」
「良かった〜！！間に合ったんだ！早く早く！あと少しなんだから！」
そういって満面の笑顔で部屋を出ていく祥彰。あぁ、いいなぁ。あの笑顔。本当にうれしい時の笑顔だ。そりゃあそうか。ずっとずっと頑張ってきたんだもんね。
荷物をおいて。撮影部屋に行って。
ドアを開けた。
こうちゃんと須貝さんと河村さんが私を見て少しだけ微笑む。
祥彰は、パソコンを食い入るように見つめていて。
「ライブ始めるよ！３、２、１！」
カメラが回る感覚。いつも通り。
いつも通りだけど、特別な気分だ。
「あ、もうちょっともうちょっと！！」
祥彰の声が少しずつ上ずってくる。
999997
999998
999999
1000000。
「うわああっ！！！」
ラッキーQuizKnock＆東大王メンバー
岡本沙紀さん
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ｶｰﾝﾚﾝ - 祥くん…尊い…。ホントに好きです、このお話！ (2020年9月29日 22時) (
レス) id: b11d0cfa2b (このIDを非表示/違反報告)
ほしみ(プロフ) - 桜月花さん» (´∀｀*)ｳﾌﾌ これからもどうぞよろしく… (2020年3月3日 19時) (レス) id: d485cad35d (このIDを非表示/違反報告)
桜月花(プロフ) - ほしみさん» ひゃああ〜〜〜！！ありがとう！！！私もほしみちゃんの話好きよ…！ (2020年3月3日 19時) (レス) id: 8714acda80 (このIDを非表示/違反報告)
ほしみ(プロフ) - 最高です。 (2020年3月2日 23時) (レス) id: 5d963df972 (このIDを非表示/違反報告)
桜月花(プロフ) - ぽろろっかさん» コメントありがとうございます！わ〜っ！とっても嬉しい誉め言葉です(*^▽^*)是非今後もよろしくお願いします！ (2019年12月20日 19時) (レス) id: ab99525799 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜月花 | 作成日時：2019年9月26日 21時
