早慶カップルinQK 2

忘れちゃってる ページ9

「あ、そういえば沙也ちゃん、さっき須貝さんと何話してたの？」
「ん？あー、なんか色々。」
「色々って何〜？すごい気になる、その言い方！」
「アハハ、ごめんごめん。えっとね、昨日のカラオケのこととか、私がQuizKnockに入った理由とか、あと私のライター紹介のこととか。」

山本君が拗ねて可愛らしいことになってた話はしないでおこう。
山本君この話したら、可愛くないって怒りそうだし。

「へぇ〜、いろんな話したんだね！沙也ちゃんがQuizKnockに入った理由か、確か脚本がきっかけで伊沢さんに会ったんだっけ？」
「そうそう。あ、山本君には話してたっけ？」
「うん、ずいぶん前に聞いた！」

そうか、彼には話していたんだ。
いつ話したんだっけ？なんか前に一緒にお茶に言った時か何かかな。

「沙也ちゃんって、伊沢さんと初めて会ったのが大学2年生だっけ？」
「うん。確か大2の冬だったかな。」

山本君が入ったのが2017年末だっけ？私はその数か月後の2018年の…2月に入ったんだ。

「じゃあ、クイズノックのメンバーで初めて会ったのが、伊沢さんなの？」
「え？あぁ、うん。伊沢さんもほぼあって数日だったけど、他の人たちは初対面だったからね〜。初めてオフィス来たときは緊張したなぁ。」

挨拶の時声めちゃくちゃ震えたなぁ。だって周り知らない人ばっかりだったんだもん。なんか変なこと言ってたような気がするなぁ。

…ん？挨拶…？

「あ…！！」

『はっ、初めまして！東雲沙也と申しますっ。ど、どうぞ沙也とでも呼んでやってくださいっ』

そういうことね…川上さんが飲み会の時言ってたことがようやっとわかった…。
じゃあ益々あの人が私の事名前呼びしてくれない理由気になってきた…。なんでだ…？

「……。」
「…？山本君、どうかした？私の顔じっと見て。なんかついてる？」
「え？あ、ううん。なんでもない。うん、そう、なんでもない。」
「あ、そう？」

うーん、気になるなぁ川上さんの奴…


そう、私は気づいていなかったんだ。川上さんの事に集中しすぎて、








「忘れちゃってるんだなぁ。」



山本君がぼんやりと悲し気なことを呟いていることに。

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ラッキーQuizKnock＆東大王メンバー

岡本沙紀さん

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