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まだ、このままで ページ8

「僕さ、沙也ちゃんの一番って僕だって勝手に思ってたの。

だから、こうちゃんとカラオケ行ってる写真見たとき、僕は行ったことないのになぁって思って。」

自意識過剰だよね、と自嘲気味に笑う彼。
そうか、そうだったんだ。
確かに私にとって彼はQuizKnockの中で最も距離が近い人だ。
早稲田と慶應。
遠いように見えて、実は近くて。
対立しているようで、実は仲が良くて。

私は私が思っているよりも、彼の近いところにいて。

「ううん、そんなことない。私も、山本君のこと一番だって思ってるよ。」
「え…本当?」
「うん、もちろん。」


数秒の沈黙。でもそれは数十分、数時間にも感じて。






「あのさ、沙也ちゃん。実は僕ね、」






ガチャリ

「ねえ山本、確かこの部屋にさ…あ、沙也ちゃん来てたんだ。ん?どうしたの2人とも顔真っ赤にして。」
「ふ、ふふふふふ、ふくらさん!お、おはようございます!きょ、今日あっついですね!」
「ほ、ほんとほんと!なーんか暑いなぁ!!エアコンエアコンはっと…。」

そう言って慌てて立ち上がる私と山本君。
顔がめちゃくちゃ熱い。多分、この間の飲み会以来くらいの熱い。
山本君も、真っ赤な顔の横で手をぱたぱたとして必死でその熱から逃げようとしている。

ふくらさんは…不思議そうに私と山本君を見比べている。

「今日、そんなに暑い?むしろ涼しくない?」
「ま、まあまあ!僕たちさっきまでちょっとあつ〜い語りをしてたんですよ!ね!?」
「そ、そうそう!なのでふくらさんは気にせず用事を済ましてください!」
「あ、そうなんだ。えーっと、あ、あったあった。じゃあお邪魔してゴメンね〜。」

そう言いながらテーブルの上からUSBメモリを取ったふくらさんは何事もなかったかのように部屋から出ていった。

2人で、顔を見合わせる。

なんだか、さっきまでアワアワしていたのが馬鹿らしく思えてきて。


「…フッ、フフフっ」
「…ア八ッ、アハハッ!」


笑いが溢れる。


まだだ。



まだ、私たちはこの距離感で良い。

忘れちゃってる→←嫉妬


ラッキーQuizKnock&東大王メンバー

岡本沙紀さん


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桜月花(プロフ) - 桜さん» コメントとご協力ありがとうございます!嬉しい限りのお言葉です。これからもよろしくお願いします! (2019年9月24日 7時) (レス) id: 8714acda80 (このIDを非表示/違反報告)
桜月花(プロフ) - ポニテさん» コメント、そしてご協力ありがとうございます!いえいえ!調子なんて乗ってませんよ!私も出せる限りの語彙力でなるべくたくさんの山本さんを書きたいなと思っていますので。これからもよろしくお願います! (2019年9月24日 7時) (レス) id: 8714acda80 (このIDを非表示/違反報告)
ポニテ - 付き合った後の話も見たいです!(^ω^人)甘々な山本君や嫉妬しちゃう山本くんも…ちょいエロの山本くんや夜の山本君も…((すみません調子乗りましたm(_ _)mでも!!今書いた山本君が見たいのは事実です!続編を作った時には是非!!((あつかましくてすみません (2019年9月23日 23時) (レス) id: 3dae5c049b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 付き合った後の話も見たいです!毎日、ドキドキしながら楽しく読ませていただいてます!頑張って下さい! (2019年9月23日 23時) (レス) id: 1036e13532 (このIDを非表示/違反報告)
桜月花(プロフ) - ひよさん» ご協力ありがとうございます!誰かにとって大好きな小説を書けて光栄です!これからもよろしくお願いします! (2019年9月23日 15時) (レス) id: 8714acda80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜月花 | 作成日時:2019年9月5日 13時

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