弟の考え理解できず ページ43
「ただ今戻りましたー。」
「ただいまです。」
ドアを開けて河村さんと中に入る。う...なんか色々会話したせいで緊張してきた。落ち着けー落ち着くんだ私。こんなことで慌てる大学生は見てて痛いぞー。
「お、ねーちゃんと河村さん。早かったな。」
「あ、優真。ただいま。」
「ん。荷物持つよ。」
そう言ってさらっと私と河村さん手からレジ袋を取っていく弟。うーん、惚れるなぁ。我が弟ながら、普通の女の子ならコロッといっちゃうレベルにはイケメンだなぁ。
「あ、そうだ。山本さんなんだけどさ、」
ドキン。
心臓が痛いくらいに跳ねる。その衝撃で頭が少しクラっとする。
山本くん。優真が彼に何を聞いたのかはわからないが、とりあえず何においても彼絡みだと緊張するようになってしまった。
「俺、ものすんげーこと気づいちゃった。」
「…え?」
「フッ、まあ。頑張れよねーちゃん。俺は応援してるぜっ。」
そういって星でも出てきそうなウインクをバチンとしてから弟はリビングへと入っていった。
いやいやちょっと待て。え?どういうこと?
「なんか、癖の強い子なんだね。弟くん。」
「いやいや!癖が強い以前に...え?今のどういうこと?」
「まあまあ。こんなとこで立ち止まってても意味ないし、とりあえず中入ろうか。」
河村さんにそう促され渋々中に。弟は先程と同じように勉強を開始していて、隣には撮影が終わったらしい須貝さんがついて教えていていた。
「だから、ここはさっきと同じになるでしょ?」
「あぁ、確かに。へー、そういうことね。」
うーん、なんだか新鮮。須貝さんがカテキョみたいなことしているのも新鮮だし、何よりその相手が弟なのがもっと新鮮。
「ふくらさん。これ、買ってきた商品のレシートです。」
「お、ありがとう〜。じゃあ申し訳ないんだけど、執筆部屋の会計帳ノートの間に挟んでおいてくれる?帳簿はあとで僕が書いておくから。」
「あ、了解です!」
ふくらさんって何か聞いて答えられないことがないんだよなぁ。ほんっとうに出来る人。かっこよすぎる。
さて、私は執筆部屋で記事書きますか。そう思い、レシートとパソコンを持ってドアを開けた。
「あ...。」
「...あ!沙也ちゃん、おかえり。」
そこにいたのは、彼だった。
「た、ただいま。山本くん。」
ラッキーQuizKnock&東大王メンバー
岡本沙紀さん
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桜月花(プロフ) - 桜さん» コメントとご協力ありがとうございます!嬉しい限りのお言葉です。これからもよろしくお願いします! (2019年9月24日 7時) (レス) id: 8714acda80 (このIDを非表示/違反報告)
桜月花(プロフ) - ポニテさん» コメント、そしてご協力ありがとうございます!いえいえ!調子なんて乗ってませんよ!私も出せる限りの語彙力でなるべくたくさんの山本さんを書きたいなと思っていますので。これからもよろしくお願います! (2019年9月24日 7時) (レス) id: 8714acda80 (このIDを非表示/違反報告)
ポニテ - 付き合った後の話も見たいです!(^ω^人)甘々な山本君や嫉妬しちゃう山本くんも…ちょいエロの山本くんや夜の山本君も…((すみません調子乗りましたm(_ _)mでも!!今書いた山本君が見たいのは事実です!続編を作った時には是非!!((あつかましくてすみません (2019年9月23日 23時) (レス) id: 3dae5c049b (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 付き合った後の話も見たいです!毎日、ドキドキしながら楽しく読ませていただいてます!頑張って下さい! (2019年9月23日 23時) (レス) id: 1036e13532 (このIDを非表示/違反報告)
桜月花(プロフ) - ひよさん» ご協力ありがとうございます!誰かにとって大好きな小説を書けて光栄です!これからもよろしくお願いします! (2019年9月23日 15時) (レス) id: 8714acda80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜月花 | 作成日時:2019年9月5日 13時