早慶カップルinQK 2

感情を知る方法 ページ41

「はぁ…アニメみたいな鈍感っぷりだな…。じゃあさ、ねーちゃん。それこそさっきのねーちゃんの恋愛観で考えるといいんじゃない？」
「どういうこと？」
「だから、その人と人生を共にしたら幸せだなって思えるなら、それが好きってことなんじゃない？」

私の弟、さては天才らしい。
うーん、山本君と結婚したらってことでしょ。

山本君、お料理は苦手だけど、裁縫は得意だし、なによりばりばりに働いてくれそう。頭いいし、器用だから。子供と接するのもうまそうだなぁ、優しいし、人の目線に立てる人だし。

「まあ、幸せだと思う。」
「じゃあ好きじゃん。」

すまし顔＆ジト目で言ってくる弟。しかし私は思うところがあるので、反論する。

「で、でもさ！これって単純に山本くんがすごい人ってだけで、私が好きとは違うんじゃ…。」
「あああああっ！めんどくせえな！ねーちゃん、くっそめんどくせえ！」

頭をガシガシ掻きながら大声を上げる弟。めんどくさい女だと言われてしまった。

「んじゃよ、俺明日オフィス行くよ。」
「は！？え、どういうこと？」
「だからよ、俺明日オフィス行って、そのー山本？だっけ？その人に彼女がいるかどうか聞いてやる。んで、もし彼女がいて、ねーちゃんが悔しかったり嫌だなって思ったら好きな証拠。いなくて安心したらそれも然り。んで、そうでもなかったら好きじゃねえってことだろ。」

澄ました顔でそんなこと言う弟。こんな斬新なアイディア、そんな簡単でもないと思うが、弟が自信満々にいうということは大丈夫なんだろうか。私も私の感情を試すためだ、ここは頼るしかない。






「じゃあ、それ、やってみる。」

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ラッキーQuizKnock＆東大王メンバー

岡本沙紀さん

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