23.真木理佐と三上歌歩と私 ページ24
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六頴館組のテストが終わり、そのタイミングで今日、理佐、みかみかと3人で隣町のお洒落なカフェに行く約束をしていた
心躍らせながら鏡の前で服を選んでいた時にインターホンがなる
モニターを見れば駅前集合のはずの2人がいて、不思議に思いながらも玄関ドアを開けた
「なに〜迎えにきたの?」
三上「迎えに来たというか…」
真木「A、勉強しろ」
「どういう事!?無理!」
笑っているみかみかと無表情で言い放つ理佐は、カフェに行くには少し大きいトートバックを持っている。え、やめてほしい
真木「無理じゃない、お邪魔します」
三上「お邪魔します〜」
「待って、ねえ騙したの!?勉強…おい靴を脱ぐなっ!お邪魔です!」
真木「A」
ピシャリと私の名前を呼ぶ理佐、いや理佐様。その綺麗な顔、怖いです。
三上「そっちも再来週の月曜日からテストだよね?勉強した方がいいよ」
「まだ1週間以上あるじゃん」
真木「馬鹿に余裕なんてないから」
「ひどい…」
真木「日頃からちゃんと授業聞いて課題も出してて、理解してるならテストのための勉強を1、2週間前からなんてしなくてもいいけど?してるわけ?」
「うぐ…」
やばい、長台詞だ。すみませんしてません。
圧がすごい。身長差だけじゃない、この見下されてる感。その目線で私が凍りそう
真木「いつも一夜漬けでどうにかなってないのに、なんで繰り返すの、また荒船先輩に助けてもらうわけ?」
「なんで知ってるの!?」
ボーダー連絡網怖すぎる!今までは同学年の頭の良い人に、たまにテスト前に勉強教えてもらってたけど、それを知られるたびに理佐に怒られた。みんな暇じゃない、迷惑をかけるな、と。
教えるのも勉強になるから〜とよく言われるけど、理佐がこう言うのは、私とのテスト勉強はほぼつきっきりになるからだと思う
だから一個上の荒船先輩に頼んだのに!
バレてることと、今から勉強しなきゃいけない状況に、ずーんと沈んだ効果音が聞こえそうなくらい落ち込んでいると、頬に温かい何かがくっつけられた。
「ミルクティー…」
真木「今回は私達がついてあげるから、赤点とるなよ」
三上「お菓子も買ってきたよ〜頑張ろうねA」
*
同中のマブダチ
*
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「…勉強会ならフツーに言ってくれればいいのに!」
三上「寝坊した〜って言って来なさそうだったから」
「どんな奴だと思われてるの!?」
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作者名:ゆこね | 作成日時:2019年8月2日 2時