2.絵馬ユズルと私 ページ3
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「スナイパー合同訓練室…えーっと…」
お腹が空いてきたお昼時
広すぎるボーダーの本部基地は、普段立ち寄らない場所だと軽く迷子になる
正隊員や訓練生たちが出てくるのが見えて、そっちに向かっていると、茶色の丸い髪型が目に入った
「奈良坂〜、お!茜ちゃんと古寺も!」
日浦「A先輩だ〜!こんにちは!」
古寺「あれ?春原先輩、どうもです」
奈良坂「どうした?珍しいな、お前がここにいるのは」
「ユズル探しにきた!一緒にお昼食べようと思って」
奈良坂「あぁ、成程な」
絵馬ならまだ訓練室の中にいるはずだ、と教えてくれた奈良坂にありがと〜!とお礼を言って、奈良坂軍団(勝手に呼んでる)と別れる
「ユーズール〜」
絵馬「うわ、ハル、なんでいるの?」
「お昼一緒に食べよー。食堂のカレー食べたい!」
ユズルの、うわって発言にツッコむか迷ったけど、「うん、いいよ」ってすぐに言ってくれたユズルが可愛くて言わないことにした
当真「おーA、久しぶりだな」
「当真さん!遠征お疲れ様です!」
そういえば遠征部隊帰ってきてたな〜と思いつつ、お勤めご苦労様ですの気持ちを込めて、当真さんの背中をバシバシ叩く。
当真「いてて、遠征艇が窮屈で全身凝ってるからあんま強く叩くなよ」
「遠征艇ってそんな狭いんですか?てかトリオン体じゃ………あーっ!」
当真さんとユズルの斜め後ろにいる女の子に目が行く。なんとあの玉狛の雨取ちゃんではないか!
嫌な予感を察知したのか、ユズルが苦い顔をしている
絵馬「ちょっと…」
「だいじょーぶ!わかっておるよ…」
ニヤニヤが止まらない私は、ユズルの肩に手を置いた後、雨取ちゃんの前に立ち、雨取ちゃんの両手を握る
「こんにちは、雨取ちゃん!」
雨取「は、はい…こんにちは、春原先輩」
「いつもユズルと仲良くしてくれてありがとう!ユズルはいい子です…今後とも是非よ、むゴっ」
絵馬「そーいうのいいから!」
後ろから全力で口止めしてくるユズル
相変わらず雨取ちゃんの手を握ったままの私
「いやでもこういうのは、大事だって!ユズルのアオハルの、痛っ!」
どうにかして口元に余裕を持たせて喋ると、今度はあまり見ないユズルのチョップを受けた
*
全力おせっかいユズルおばさん(17)
*
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絵馬「ほんとどうにかしてこの人…」
「あれ、てかユズル、デカくない?身長伸びた?」
当真「親戚かよ」
雨取「(仲良しだなぁ)」
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作者名:ゆこね | 作成日時:2019年8月2日 2時