聞こえる男【JM】２

泣く ページ23

『ちゃんと話して』





ずーーーっと手を握りながら話してるから

彼女の緊迫した感情とか怒りの感情も汲み取れる。





〘ジミンくんのバカ‥〙




JM「‥‥バカはないでしょ」




『フフフ』



JM「え 笑うとこ？」



『ほんとにバカって思ったから。伝わってスッキリした』




JM「はぁ？」







何笑ってんだよ
















『そうやって自分のことより人のこと気にしてるとことか

　一人で抱え込んで悩むとことか』



『私が傷つかないようにって遠慮してるとことか』



『勝手に考えて決めようとするとことかさ』








『腹立つくらい好きなの』









相変わらずだ


言いたいこと言ってくれるよね






『それくらい大好きだってわかってないでしょ』







心の声なのかなんなのかわかんないくらい

本音が伝わってくる。




『ジミンくんとならなんだって乗り越えたいって思うよ』


『それくらいに好きなんだって、信用してよ』















JM「言いたい放題言ってくれるよね」
　



『え』




JM「俺だっていろいろ辛かったんだよ」






JM「聞きたくもないのに人の心が全部聞こえてきてさ
　小さい頃からずっとだよ」





JM「好きな人がいても残酷なこと言われたりさ
　嘘つかれたり嫌なことばっかだったんだよ」





『‥ぅん‥そっ‥そか』





JM「恋愛して、普通に付き合うってことがすごいことで

　 俺にしたらめちゃくちゃ踏み切ったの」







JM「恋愛経験値のない俺には元彼とかすごい不安だしさ

　なんか可愛い顔してミンさんのこと見てるしさ」





JM「腹立ったんだよ俺だって」





JM「わかってる？そっちこそ」





『‥はい』







この人はいつだって

まっすぐ 俺に向き合ってくれてる。




俺も向き合っていく。そう決めた。








JM「腹立つくらい俺も好きなの」





JM「こんな面倒くさいこと抱えてるけど

　 俺と一緒にいてよ」





『‥バカ』




JM「バカって」



『バカーー泣』




JM「泣くんだ笑」



『急に怒るからこわかったんだもん』





JM「笑 そっちが先に怒ったんだけどね」




『ふられるかと思った泣』





JM「信用ないね俺」




『だってさ‥』





JM「好きだよ。絶対に離れないし離す気ないから」







思いきり抱きしめて


絶対に離さないって 心から思った。

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