マイナス10kgの恋【YG】

声 ページ24

『ふう‥ふぅ‥‥っう‥‥っ』




ヤバイな。

いろいろヤバイ。







いつもみたいに運動してんだけどさ。


女だという意識がうまれたら、まともに見られねぇわ。






『あ〜‥‥きっつ』



汗が滴り落ちてる。


服越しに体のラインがよくわかる。




今までなんっっとも思わなかったのに。


なんなんだよ。






『ユンギさん、これ真っ直ぐなってますか？』




YG「ん？」



『手と足、真っ直ぐになってますかーー』



ポーズとりながら、確認してくるけど。




YG「あーなってるなってる」



『なんか適当に言ってません？ちゃんと見てくださいよ』





見れるかこんな近くで。






『ユンギさーん？っ‥あ‥もう無理!』




YG「下ろすなよ。あと20秒」




『いつもみたいに足上げるの手伝ってくださいよ〜』




YG「‥‥‥わかったよ」






これは、動物だと思おう。


そう、肉付きのいい動物なんだ。







足をそっと支えながら、そんなことを考える。




お なんか動物に見えてきた。




おう。太いモモ肉だ。美味そうだと思え。






『‥ん‥‥ん‥‥んぁ‥っは』



変な声出すな。やめろ。





YG「おい」



『‥‥ん‥っは はい』




YG「声でかい。うるせぇ」




『‥っはい すんませんっ』










『‥‥ん‥ん‥んは‥っ‥‥っはぁあ』





YG「だからな」




『無理ですよ‥声‥‥出ちゃ‥‥あ‥』





YG「おい」




『‥あああーーーーっ』






YG「叫ぶな」






変な妄想しちまいそうだった。



やべぇ変態か。



0秒になって、床に倒れ込む姿も

なにもかもが、むちむちして目の毒。







『あああーきつかった〜
　ユンギさん、声だすなは無理ですよ〜』





YG「‥悪かった」





我を忘れてどうすんだ。



冷静に 冷静に。







YG「おつかれ。帰るな。」




『はーい。おつかれさまでした』





YG「そういや今日部長にお土産もらったろ」



『はい。あ まだ見てないや』




YG「うまそうな菓子だったぞ。食うなよ」




『えええ今それ知ったら‥』



YG「やめろよ。こんな夜から食うなよ」




『ううーキツイです。ユンギさん一晩見張ってくださいよ』




YG「‥‥アホか」




『冗談ですよ〜』





YG「じゃな」





アホは俺だ。



一晩見張って とか

そんな言葉にドキっとしてんじゃねえよ。

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