マイナス10kgの恋【YG】

そもそも ページ11

それからAさんは、バーっと話をした。






昼間、仕事で無理をしてるストレスが、夕方のお菓子に繋がったこと。


運動しても、辛いだけでなかなか手応えもないこと。

ミールキットは楽だけど、たまには好きなものを作って食べたいこと




でも、そんな自分がとにかく嫌なこと。





『私、本当はずっと、痩せたかったんです。
　変わりたくて。でもできない自分が情けなくて嫌いで』





YG「いっつも笑ってて、全然そんな風に見えてなかったわ」





『ユンギさんにプロジェクトのことで声かけてもらえて、
　すっごく嬉しかったんです。』



YG「そっか？大変なことに巻き込んだぞ」



『ユンギさん、すごい人だから。人のことも仕事のことも、ちゃんとフェアに見てる人だなって、ずっと思ってました』





そんなこと思ってたのか。
普段、あんまそういうこと言わないのにな。




『私に声かけた時、言ってくれたじゃないですか
“真面目にやってくれると思って声かけた”って
すっごく嬉しかったんです。


私みたいなデブで冴えないのに、そうやって仕事で声かけてくれるんだって。だから、期待に応えたかったんです。
なのに‥なのに』





YG「わかった。わかったよ。俺もごめんな。
　 お前の気持ちもっと考えて進めるべきだった。」





『あああーユンギさんごめんなざい(泣)』





YG「わかったから。泣きやめ」




ちゃんと話してみたら、よくわかった。







結果ばっか気にして、成果を出すことばっかにとらわれて、

そもそもが見えてなかった。




方法じゃなくて、本人の気持ちが一番なんだよな。

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