いちご ページ37
人に言いふらすという心配は、
どうやらしなくていいみたいだ。
彼女は誰にも言ってないらしい。
でも、別の心配が生まれた。
「Ｖさん、眠そうですね〜フフ」
「お菓子だー何か食べます？」
「今度あそこのバー行きませんか？」
ガンガンいってる。
予想以上だなこの子。
スタジオで待ってる合間にも話しかけてるから、
周りのスタッフも少し気にしてる。
私は少し離れたところで見てるしかない。
助け舟を出したいけど、もう今にも撮影が始まるだろうし。
TH「あんまここでは話しかけないで」
「え〜じゃあ、あとでたくさん話しましょうね」
TH「わかったから、ね。勘弁してよ〜」
「フフフ笑」
そっか。
秘密を知れて寧ろ嬉しいよね。
人には話す気はないだろうな。
楽しんでるしこの子。
撮影が無事終わって、控室にテヒョンさんといると、
彼女がまた入ってきた。
「おつかれさまでした♪」
『どうも、おつかれさまでした』
「Ｖさん、お菓子持ってきたんです。この間、いちご好きって言ってましたよね。だからこれ、よかったら」
TH「‥‥ありがとう!」
あ 釣られた。
いちごののったおいしそうなお菓子に、クールなＶの顔は、
少しずつ崩れていくのがわかった。
「Ｖさんって、素顔だと、こんな笑うんですね。
喋り方も。わたし訛りって好きなんです可愛くて」
訛りが好きって。なにそれ。
そういう人も、、、まぁ、いるか。
私もはじめからテヒョンさんの喋り方は可愛いと思ったし。
「すみませんマネージャーさん、ちょっといいですか」
そこへ、スタイリストさんからちょっと確認をと呼ばれてしまった。
『少し行ってくるね』
TH「うん。Aちゃん、これ１個食べてていい？」
『‥‥わかった。』
横でにっこり会釈する彼女と、いちごのお菓子しか見てない彼を残して、私は部屋を出た。
心配なのと、なんかモヤモヤするのと、
なんとも言えない感情。
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ごまきち(プロフ) - フネ55さん» ありがとうございます☆ちょっとジミンスパイスを入れてる最中です。お付き合いくださり感謝です☺ (2023年1月29日 11時) (
レス) id: 1debce441c (このIDを非表示/違反報告)
フネ55(プロフ) - お話、とても面白いです！ジミン君との関係が動き出してワクワクしてます…！いつもマメな更新ありがとうございます！ (2023年1月29日 8時) (レス) id: 1e34f72837 (このIDを非表示/違反報告)
ごまきち(プロフ) - にゃんさん» ありがとうございます☆ドキドキをお届けできたら嬉しいです☺ (2023年1月28日 14時) (レス) @page42 id: 1debce441c (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - お話しとても好きです。更新の度にドキドキ♡ (2023年1月28日 9時) (レス) id: 9fec16a902 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごまきち
| 作成日時：2023年1月22日 11時
