スーパーモデルの裏の顔【TH】

タイプの人 ページ35

TH「もっと早く来てよ。何やってたの」




『１件電話してて。ごめんごめん』





彼女が見えなくなり、二人になったので、
テヒョンさんはいつもの素に戻り不服そうに言った。





TH「すごい話してくるんよあの子。なんて答えたらいいのかわからんかった。」




『テヒョンさんのこと好きそうだったね。
　モテるね相変わらず』





TH「みんな見た目だけやん。俺のことなんて何も知らんし」




『まぁ見た目で好きになることのほうが多いのかもよ』



TH「そんなん中身が大事やろ」



『でも、恋愛もまずは外見からなんじゃない。
　そこから中身を知って好きになるかどうかだけど』



TH「Aちゃんも、外見のいい男がいいの？」



『別にそれだけじゃないけどね。
　でも好みのタイプだったら好きになりやすいかもね。』



TH「好みのタイプって？」




『別に決まってないけど、、、優しい人かな』




TH「それ見た目やないやん」




『そっか。でも、優しいのが顔に出てる人がいいかも。
　笑うとニカって、目が見えなくなるような、優しい目つきで、子どもみたいに笑う人とか、いいよね……』





しまった。




これってテヒョンさんのこと言ってるみたいだ。




TH「へぇ。具体的だね。」





『‥まぁ、例えばよ、例えば。実際は好きになった人が
　全てだろうし。』



TH「‥‥‥ふうん」





黙らないでよ。


気まずっ。





俺のこと〜？とか、冗談言ってくれそうなのに。


何で複雑な顔してるの。






困ってるのかな。




私、別にあなたに恋愛感情もってませんから。






言いたいけど、自意識過剰みたいで言えない。






恋愛感情もってないよね。





もってないよ。




もってない。

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