スーパーモデルの裏の顔【TH】

可愛い子 ページ34

TH「ねぇこの衣装寒いんやけど」



『たしかに薄いね。今日寒いし。』



撮影の準備中に、そう言われたので、

上着を取りに行こうとした時だった。







「おつかれさまです♪」




あ この子、、新人のモデルさんか。


可愛らしい顔と長身でスラッとした背。

いかにもモデル体型のキレイな子。





TH「おつかれさま」




ぼそっとクールに挨拶して、テヒョンさんは私を見た。




早く帰ってこいってことね。

話しかけられても素が出せない彼は、他の人に話しかけられて困ると、私に目配せしてくる。




『すぐ戻ります』




少しの時間なら大丈夫だろうしね。




そう思って控え室まで行って、ついでに１件電話がかかってたのでかけ直して、テヒョンさんのところへ戻った。





「Ｖさん、ほんと素敵ですね。
　スタイル維持で何してるんですかぁ？」

「食べ物とか何が好きですか？今度連れてってください♪」



TH「‥‥ハハ また」



へぇ ガンガン来る子だな。


『テヒョンさん』



持ってきた上着を渡して声をかけると、
ほっとしたというようなテヒョンさん。




「マネージャーさんですよね。
　お綺麗ですね。いつもＶさんと一緒にいて
　羨ましいってみんな言ってます」




『そうですか。うちのＶが人気でありがたいです』




「付き合ってるんじゃって噂もありますけど、
　違いますよね？」




『違いますよ』



「そうなんですね!今度お食事でもぜひ行きましょう」





可愛い顔した子だな。


明らかに今喜んだよね。







テヒョンさんのこと、気に入ってるんだろうな。


話し方や仕草から、女子らしさが伝わってくる。



悪い子じゃなさそうだけど。





狙ってくる女の子には一応注意が必要。


それにしても、キレイな子だな。






テヒョンさんと並ぶと本当にすごい。



国宝級イケメンに釣り合うのは、

こういう人なんだ。






「じゃ、またお願いします♡」



去っていく彼女を見ながら、自分の脚に目をやって、
その長さの違いに、凹んでしまった。

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