夏 ページ22
季節は夏になった。
私は四年生なので、採用試験を本来なら受けるはずだった。
たくさん考えて悩んだけれど、
私は院へ進むことに決めていた。
勉強をもっとしたいと思ったからだ。
先生の影響もあるけれど、勉強は今しかできないと思うから。
お金を出してもらう親には申し訳なかったけれど、
将来その分返そう、そう決めて。
夏休みになると、一ヶ月以上も講義で先生に会えない。
『先生は夏休みはあるんですか？』
NJ「講義は休みだけど、研究は変わらずに続けるよ。 、
まぁ自分のペースでやれるから気楽だけど」
『私も勉強は続けようかな』
NJ「夏休みも大学来る？」
『ハイ、図書館で勉強しようかと。』
NJ「じゃあまた図書館で会うねきっと」
最近は会話がスムーズにできるまでになった。
先生の敬語もいつの間にかなくなり、フランクに話してくれる。
夏休みはさすがに暑いので、夕方以降に読書タイムをすると聞いて、たまに先生に会いにも行った。
図書館で会うと、勉強を教えてくれることもあったりして。
先生との時間が、私のエネルギーだ。
見ているだけの憧れの人と、普通に会話をして、一緒の時間を過ごせるなんて。
幸せすぎる。
先生のことを知れば知るほど、どんどんその奥深い考え方に触れて、尊敬の気持ちが増えていく。
勉強ができるだけじゃなくて、本当に全てにおいて頭がいい人だと思う。
いろんなジャンルに詳しくて、すごく物知り。
英語も堪能で、ペラペラだった。
人とあまり関わらない感じだけど、それは思慮深いというか、人を傷つけないように気を遣うからのようで。
誰に対しても誠実だし、真面目な人柄だとわかった。
でもたまにおっちょこちょいで、
勉強以外のことは、けっこう不器用だったりして。
料理は全くできないから、いつもソクジン先生とご飯を食べてるとか。
一人暮らしの部屋は汚いらしい。
そんなことも知れて、人間味を感じることもできた。
そして何より、優しい。
いつも紳士的で、私なんかにも大人な対応をしてくれる。
片想いといっても、見てるだけで憧れだったのに、
完全に最近は恋に落ちてしまっている。
先生のことが、好きです。
本当に大好き。苦しいくらい。
いつか、口にできる日はくるのかな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 519人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ごまきち(プロフ) - haru418さん» ありがとうございます!大好きなナムの魅力を感じていただけたら本望です！ (2022年11月27日 4時) (
レス) @page44 id: 0dbf849285 (このIDを非表示/違反報告)
haru418(プロフ) - このお話しのナムさん、最高にキュートです。更新楽しみにしています！ (2022年11月26日 22時) (レス) @page41 id: 51924f2e98 (このIDを非表示/違反報告)
ごまきち(プロフ) - tyaiさん» ありがとうございます☺ナムの魅力が届きますように‥！ (2022年11月26日 15時) (レス) @page19 id: 0dbf849285 (このIDを非表示/違反報告)
tyai - すごく面白いです。どうしたらそんな素敵なお話が書けるのですか？大好きです！頑張ってください。 (2022年11月26日 8時) (レス) @page31 id: 4eebb26101 (このIDを非表示/違反報告)
ごまきち(プロフ) - lalacampanella3さん» ありがとうございます☺一つの話の最中はその人に恋してしまうので、完結したい派でして。励みになるお言葉です☆ (2022年11月26日 6時) (レス) @page31 id: 0dbf849285 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ごまきち
| 作成日時：2022年11月23日 10時
