元彼女 ページ39
翌日も、先輩は変わらずに明るく接してくれた。
優しくて、本当に素敵な人だと思う。
ユンギとは、会社でもほとんど会わなくて、週末のご飯も今週はなし。
わたしに泊まりの出張があるから。
今は、それでよかったと思ってる。
会ったら、結論を出さなきゃいけないから。
多分、偽の恋人は、解消されることになるから。
まだ、どうしたらいいのか、迷っている。
「Aさん」
仕事終わりに、声をかけられた。
先輩の彼女さんだった。いや、元彼女、か。
「少し、話せる？」
近くのカフェに入り、彼女さんと久しぶりに対面した。
「わたしたち、別れたの。知ってるわよね？」
『はい。聞きました。』
「あなたにいろいろ嫌なこと言ったわね。ごめんなさい。」
予想外の展開に、何を言ったらいいのかわからなかった。
『いえ、大丈夫です』
「あの頃ソクジンとうまくいってなくて、焦ってたの。
あなたのせいだって思い込んでたけど、本当は私達の問題
だったのにね。私達、結局合わなかったのよ。」
『、、、そうですか』
「あなたには彼氏がいたのよね。なのに、ひどいこと言って、ごめんなさいね。」
『違うんです。わたし、本当は、彼氏なんていません。』
彼女さんの誠実な謝罪に、私は自分の後ろめたかった気持ちを、隠しておけなかった。
『わたし、ソクジン先輩のこと、好きでした。
ずっと、想ってました。
だから、あなたの言ってたとおりなんです。
彼女がいるってわかってたのに、ご飯行ったり、
話しかけたり、ズルいことしてました。』
「そうなの？じゃあ、ユンギくんとは？」
『先輩を好きなのがバレないように、カモフラージュです』
「驚いた。そうだったの？」
『すみませんでした。本当に、最低です。』
「そっか。でも、もうソクジンはフリーだし、
あなたが好きなら、遠慮なくどうぞ。」
『、、、それは、しません。今は別の人が好きなんです。』
「へぇ。じゃあ、ソクジンは振られるわけね。
可愛そうだけど、少しだけいい気味だわ。フフ。」
『もう、先輩とは戻らないんですか？』
「もう私はスッキリしたから。次の男にいかなきゃ。
でもその前に、あなたには謝りたかったから。
よかったわ、話せて。」
『こちらこそです。』
こんなふうに、話せる日がくるなんて。
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ごまきち(プロフ) - しーさん» ありがとうございます!好みのユンちゃんに共感していただけて嬉しいです。これまでのミンさんもよかったら読んでいただけたら幸いです☺ (2022年9月24日 10時) (
レス) id: e4156e75e4 (このIDを非表示/違反報告)
しー(プロフ) - ごまきちさん初めまして😌初めてお話を読ませていただいてます。照れ屋さんで甘々で重めの愛を注いでくれるユンギさん大好きなのでキュンキュンしてます🥰続きが毎回楽しみです♡ (2022年9月24日 10時) (レス) @page47 id: 3ecf976263 (このIDを非表示/違反報告)
ごまきち(プロフ) - suuさん» ありがとうございます!ユンギペンさんに喜んで頂けるのが何よりもほっとしてます。ユンちゃんだけはＳっぽい話し方にしてしまうんです。また続きもがんばりますね☺ (2022年9月24日 6時) (レス) id: e4156e75e4 (このIDを非表示/違反報告)
suu(プロフ) - 初めまして！ごまきちさんのお話が大好きで全部読んでますが、特にユンギペンの私はごまきちさんのユンギが大好物でキュンキュンしまくりです😍続き、めちゃくちゃ楽しみにしてます❗ (2022年9月24日 0時) (レス) id: 6d4f49d146 (このIDを非表示/違反報告)
ごまきち(プロフ) - ばしふみさん» ありがとうございます!佳境に入りました。幸せなエンドになるようにあと少しがんばります☺ (2022年9月22日 4時) (レス) id: e4156e75e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごまきち
| 作成日時：2022年9月16日 19時
