君への特別なプレゼント (ymin ) (ページ11)

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今日は誕生日ページ11

side.ryosuke

けたたましい目覚まし時計の音で目を覚まして、ベッドから出た。
現在7:00、早く準備していのおちゃんの家に行く！

いつもは眠くてのそのそとゆっくり行動するけど、今日は目もぱっちりしてる。下に降りて顔を洗い、パンを焼いて食べた。

歯を磨いて、髪の寝癖を直して、服を着替えて準備万端。玄関にある鏡で3回も自分の姿をチェックして、まだ家族は全員寝てるから静かに「行ってきます」と言って家を出た。

もう外は昼間とさほど変わらないくらい明るくて、暖かい。
昼間と違うのは人がほとんどいないこと。

早くいのおちゃんに会いたくて、自然と駆け足になる。少し走ったら風が当たって前髪がフワッとなったのに気付いて、慌てて直す。
せっかく鏡でチェックしてきたのにー…。

しばらくまっすぐ歩いたら、信号のところで右に曲がる。またまっすぐ歩いて、いりくんだ住宅街の道を右に曲がって、またすぐに左に曲がったらいのおちゃんの家。

少し深呼吸をしてから、インターホンを鳴らす。

『やまちゃん！今開けるね！』

モニターで見て俺だと気付いて、相変わらずの舌足らずなかわいい声で俺の名前を呼んだ。

「やまちゃんいらっしゃ～い！っとおぉ！」

「いのおちゃんお誕生日おめでとう！！」

出てきたいのおちゃんにおもいっきりバグをして、おめでとうを伝える。
俺の方が小さいのが気にいらないけど、俺はこれから伸びる予定だから…。

「ありがと～！！さあさあ中に入って！」

「おじゃましまーす。」

何気に久しぶりないのおちゃんの家。
二人で居間に直行した。