君の、笑顔で。4

＠124 ページ46

中村side




あれから状態も良くなってインフルも完治
いつもの個室に移った涼くん



そんななか



pipipi



涼くんの部屋からモニターのアラームが鳴る






矢崎さんが休みでいない為今日は代わりに受け持ち
急いで向かうと背中を丸くしてる涼くんの姿が




涼「…っ…はぁっ…はぁっはぁっ…っ…はぁっ」





喘息でもないし心不全の発作でもなさそう



中「ごめん、ちょっと山岡先生至急で呼んで。」




慧「どうした？あら、涼息苦しい？」


弱々しく首を縦に降る涼くん



慧「ちょっとレントゲン撮ろうか。胸水かも。」



レントゲンを撮ると先生の予想通り胸水が
溜まって呼吸がしづらかったみたい




慧「ちょっと利尿剤増やすね。涼、ちょっと薬増やすから用事ある時は絶対看護師さん呼んでね？1人で何かやったらダメだからね。」



利尿剤は身体の中の水分を出してくれるんだけど
その分血圧が下がったりしちゃうから注意が必要




慧「あと涼、明後日から学生付けてもいい？」




先生何とも絶妙なタイミング(笑)



涼「…別に…いいけど。」



慧「わかった。ちょっと酸素増やしてもらっていい？」



中「分かりました。」




先生と一緒に部屋を出る、



慧「胸水も溜まってるんだけど若干心機能落ちてるんだよね。多分本人も気づいてると思う。ちょっとした動作で息切れしちゃうと思うから機嫌悪くなるかも。本当次から次へと申し訳ない。学生も迷ったんだけどね、ちょうどその子の目標が涼ぴったりで。」




中「いえいえ、全然大丈夫です。いつもとっても素直な涼くんなのでちょっと機嫌が悪くても可愛いってみんな言ってますから。」



慧「ごめんね〜俺もちょくちょく様子見にくるから。」




中「また何かあったら連絡します。」




看護師は大丈夫だけど学生さんが
ちょっと気になる

看護師だとすぐに汲み取ってあげられる想いも
学生だとなかなか難しかったり真逆の事したり





気をつけて見てあげないといけない




普段なら大丈夫なことも病状の悪化で
予想外の自体を招くこともある





特に涼くんだと難しい年齢でもあるし
ましてや病状が悪化してると難しい



学生さんは
若い＝話しやすい、やりやすい
ってイメージを持つ子が多い


全員が全員そうではないけどね



明後日から波乱の日々になりそう(笑)

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