君の、笑顔で。4

＠113 ページ35

涼side




インフルにかかって熱は全然下がらないし
大嫌いな坐薬を使われるし、しまいには何か
足のリハビリもやって疲れた。





でも頑張りました。








全てはいちごのため



足のリハビリは泣いちゃうくらい痛かったけど
先生が優しそうな人でかっこよかった。笑




矢崎さんがリハビリの途中で頑張ったら
いちご食べられるって言うから待ってたんだけど
先生と話があるみたいで出ていっちゃった。





「…っ……いち…ご…いちご〜…」


って泣きながら呟いてたら看護師の中村さん登場。
指導者もやってて学生には厳しいけど
患者さんにはすごく優しい人。


中「涼くんいちごでしょ？待っててね、今出すから。リハビリ痛かった？」




「うん、かなり。いちごがないと無理。頑張れない。」




中「そっか〜じゃあしばらく涼くんの主食はいちごになるね(笑)はい、おまたせ。とりあえず5個ね。あんまり急いで食べたら喉詰まっちゃうからね。気を付けてね。」



「ありがとうございます。いただきます。」



中「召し上がれ。ふふっ…涼くんリスみたいになってる(笑)」




中村さんに見守られながら5個の
いちごを秒で平らげました。



中「じゃあまた何かあったら呼んでね。」




「ありがとうございます。」





中村side




受け持ち患者さんのラウンドが終わり
ナースステーションで記録をしてると



「…いちご〜」


って泣き声が(笑)





矢崎さんがいると思ったけど姿が見当たらず
部屋の外でPTと話してる



矢崎さんに確認を取り部屋へ向かうと
泣きながらいちごを連呼してる涼くん



初回リハビリだったみたいで目には涙が



痛かったんだね



いちごを冷蔵庫から取り出し
5個皿に移してあげる



食事は見守りが必要だし大好きないちごを
食べてる涼くんが見たくて側で見守る




口に詰め込み過ぎてリスみたいになってる(笑)




色々辛いことを乗り越えてる涼くん


これからもいちごパワーで頑張ってね(笑)

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