��.1サードコンタクト#8 ページ26
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名前で呼んで、なんて
不意打ちの攻撃をくらってから数日。
「まさ焼却炉までついてきてー」
よっしゃ、自然に呼べた。
周りの子が何人かこっち見た気がするけど、
知らない。
「ん」
あれから特に話すことはなく時間は過ぎて行き、
文化祭の準備はというと大詰めに入っていて。
教室内は放課後も前より騒がしくなって
なかなか柳田君と喋れなかったから、
こうして2人きりになることに持っていけたのは
我ながらナイスだと思う。
「持つよ、そっちも」
「あ、ありがと」
三階の教室から、
外にある焼却炉まで
溜まったゴミ袋を運ぶ。
「…暗くてよく見えない」
「気をつけろよ」
私はひとつ、
柳田君はふたつ袋を持って
ザクザクと、砂を踏んで歩く。
「あっ、」
「…ほら、大丈夫？」
木の枝につまづいてよろけて、
少し柳田君に寄りかかってしまったら
はい、なんて手を差し出してくれたから
そこからはもうゴミ袋の重さも
砂利の歩きにくさも何も感じないままに
あっという間に目的地に到着。
「…ふぅ、ありがとう」
「こちらこそ」
「ふふ」
私がありがとうって言ったら
こちらこそ、なんて真面目に答えるから
やっぱり柳田君って魅力的だなぁなんて。
「なんで笑うの？」
「うーん、やな…まさが好きだから」
冷たい風の匂いに包まれて気持ちよくて、
薄暗くて柳田君がよく見えないのを良いことに
好き勝手な発言してみる。
「Aすぐ俺のことからかうよね」
「からかってるわけじゃないよ」
柳田君のこと、
よく知らないのにどんどん好きになってくよ。
「ねー、この裏でちょっとサボろーよ」
「裏？」
柳田君を案内してあげたのは、
焼却炉の裏にある少しの段差。
教室からも死角になってるし、
ここは校庭掃除の時に見つけた
絶好の秘密のサボり場所。
「私の予言、やっぱあたってた」
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まな - いつもお話楽しみに読ませて頂いています！初恋の続編的なのを出来たら読みたいです！これからも頑張ってくださいm(_ _)m (2022年11月22日 17時) (
レス) id: fb95b59a3c (このIDを非表示/違反報告)
mi mi mi - 星野将希さん» 一作目から見てくださっているのですね。とても嬉しいです。先生シリーズもまた更新しますね。ありがとうございます^_^！ (2018年2月2日 1時) (レス) id: 8be4045229 (このIDを非表示/違反報告)
星野将希(プロフ) - はじめまして、シリーズ一作目から読ませて頂いています。mi mi miさんの文体がすごく好きです。特に先生シリーズ？(1487:生徒、夢主:先生)がお気に入りです！これからも更新頑張ってください。応援してます！ (2018年1月31日 12時) (携帯から) (レス) id: 2e2dbe8a41 (このIDを非表示/違反報告)
mi mi mi - 南さん» そう言っていただけるととってもとっても励みになります。これからもよろしくお願いします(*^_^*) (2018年1月16日 4時) (レス) id: 8be4045229 (このIDを非表示/違反報告)
南(プロフ) - mi mi mi大好きです！ (2018年1月13日 20時) (レス) id: 20552de2df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mi mi mi | 作成日時：2017年10月12日 23時
