�（�課後の確信犯#11 ページ33
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はぁ、とひとつ
溢れてしまった無意識の溜め息に
ピクリと顔を上げたのは
隣の席で課題を解いてる石川君。
「……やっぱ、問5？」
「え？」
赤点だった私と石川君は
こうして放課後の教室に2人残されて、
課題と称されたプリントを解いている。
「全然わかんなくない？」
赤点と言っても
私は休んでいてテストを受けてなかったから、
ってだけの理不尽な理由なわけで。
正直勉強は苦手ではないから
全て解き終わってひまだなぁ、なんて
思った故に溢れた溜め息だったのに。
「…うーん、もう全部おわった、かな」
そういえば私石川君と初めて喋るかも、
なんて思いながら口を開けば、
まじ！ってびっくりしてる石川君。
てかまだ問5って、なかなか遅いな。
石川君ってもしかして結構……、
……いや、やめとこう。
「写す？」
先生はきっとまだこないから、
解き終わったプリントを
ピラリと向けてあげたなら。
「……教えてほしい」
深刻そうな顔で言われた予想外の返答に
少し、面喰らう。
「え、あぁ、」
別にいいけど、なんか緊張。
あの人気者の石川君に
教えてあげる、だなんて
なんだかおこがましい気がして。
「……で、ここがこうなるの、わかる？」
プリントを持ってイスを移動させ、
真剣に聞いてくれる石川君に
なるべくわかりやすいように説明すると、
険しい顔で見つめられる。
「えっと、だからここがね、」
うーん。教えるって、難しい。
そしてそれよりもこの距離感は、
ナチュラルなのかなんなのか。
「っしゃー、できた！！」
課題は全部で20問。
全部わかんないって言ってくるもんだから
必死で教えてあげたなら、
満面の笑みでのびをする石川君。
「よかったね」
なんだか私も達成感、
それと同時に今更ながら
この距離の近さにドキドキする。
「あ、てかごめん」
「？」
「なんか俺近いね」
そう言って石川君が少し、
はにかんで笑った。
「や、全然、」
なんだろこれ。
すごいドキドキする。
そんな石川君は私の真横に座ったまま
なかなか自分の机に戻らない。
不思議に思って石川君を見上げれば
彼もまた私から目を逸らさないから、
必然的に見つめ合う形になってしまう。
「…えと、先生きちゃうよ？」
「う、ん」
何か考え事から引き戻されたような反応のあと、
また少しはにかんで自分の席に戻った。
それから流れる、この沈黙。
そして感じたことない、この感覚。
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mi mi mi(プロフ) - らみさん» うんざりなんてとんでもない！！お時間があるときにゆっくーり読んでもらえたら幸せです(*^o^*)私も最近はかなりマイペースでやってます笑 (2016年10月30日 23時) (
レス) id: 4468326d81 (このIDを非表示/違反報告)
らみ - だいぶ間隔あいてしまいました…明日あたりゆっくり読みますね!連続コメでうんざりされるかもしれませんが(笑) (2016年10月27日 23時) (携帯から) (レス) id: fc1ef7147b (このIDを非表示/違反報告)
mi mi mi(プロフ) - らみさん» 丁寧な感想、ほんとに感激してます（；＿；）ありがとうございます！！やっぱりそうやってコメントをもらえるととっっっても嬉しいです。。らみさんにそう言ってもらえると、やったー！って気持ちになります、はい。毎度毎度ありがとうございます(*^o^*) (2016年10月3日 23時) (レス) id: 4468326d81 (このIDを非表示/違反報告)
らみ - 「口元をぬぐいながらじっと見てくる」というのが何とも色っぽいです。吹き出したドリンクをぬぐうのはもちろん、舌なめずりしてる狼のようですね。絶対かなわない(笑) (2016年9月19日 18時) (携帯から) (レス) id: fc1ef7147b (このIDを非表示/違反報告)
らみ - 『危険な部屋着』 たまには欲望丸出しの石川祐希もいいですね(笑)きっとTシャツブカブカなんだろうな〜とか、スイッチ入るよな〜という想像を掻き立てられるお話でした。 (2016年9月19日 18時) (携帯から) (レス) id: fc1ef7147b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mi mi mi | 作成日時：2016年6月12日 9時
