検索窓
今日:8 hit、昨日:2 hit、合計:582,165 hit

ちょっと天然#8 ページ31

.


まさの知り合いに紹介されるのは、
なんだか彼女って認められてる気がして
嫌いじゃない。


特に、
全日本のメンバーともなる方たちがいる場所に
迎え来てー、だなんて呼ばれた日には
緊張と嬉しさでなんだかにやけてしまう。



「なになになに!彼女?こんにちは!」

「ごめんな俺らむさ苦しいやろー」


指定された場所の裏口で待っていると、
まさと一緒に出てきたのは
何やら変なテンションの福澤さんと
笑顔の似合う清水さん。


「連絡先聞いていいっすか?」

「ども、」


そしてその後ろにはイマドキの子、
って感じの健太郎くんに、
まさのぴったり隣に立つ石川くん。


「はじめまして」


しかしみんなでかいなぁ、
まさがちっちゃく見えるってすごい、
なんてありきたりな感想を浮かべ挨拶してると
じゃあ失礼します、なんて
まさが私の肩を軽く抱いた。


「まささんずりーっす」

「ずるーい」


ヘラヘラしてる後輩くん2人を
はいはいおつかれ、なんてあしらうのは
いつものまさ。


「なんなんもう帰るん!おしゃべりしよーや!」

「お前何キャラなん笑」


そして関西人な先輩2人に絡まれるまさは、
少し新鮮。



「車どこ止めたの?」

「この道路の反対側のパーキングだよー」


なんだかんだでみなさんとサヨナラして、
まさと車まで歩く。
どんな取材だったの?なんて
当たり前のように話してるけど、
そういえば会うのは3週間ぶりくらいだよなぁ
なんて思えばすごくこの時間が幸せで、
そしたらまさも同じこと考えてるかのように
右手が優しく繋がれた。



「まさ?」


車まで着いて運転席に乗ろうとすると、
まさも運転席の方にくるから
運転したいの?って聞いてみると。



「………っ」


そうじゃない、
色気のある表情でそう呟いたまさは
私を優しく車体に押し付けて
まさかの、キス。


私がびっくりしていると、
しれっと助手席に乗り込むまさ。



「……バカ」



突然キスされるのはドキドキしたし
私もしたかったけど、でも。


ここきっと絶対みなさんに
丸見えだと思うんですけど……。


少し遅れて運転席に乗ると、
まさは何も気付いてない様子で
スマホをいじってるから、
その事実は伝えないことにした。


「まさってたまに抜けてるよね、」

「ん?なにが?」









(まってまってあの子あほなん?!丸見えやで?見た?いまチューしたよな?)
(まじか見てなかった!!若いなぁ〜!)
(やべー!今のイケメンっすね!)
(ばかだ笑)

所有物#11→←加虐少女と泣いた薔薇#8



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (159 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
568人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

mi mi mi(プロフ) - らみさん» うんざりなんてとんでもない!!お時間があるときにゆっくーり読んでもらえたら幸せです(*^o^*)私も最近はかなりマイペースでやってます笑 (2016年10月30日 23時) (レス) id: 4468326d81 (このIDを非表示/違反報告)
らみ - だいぶ間隔あいてしまいました…明日あたりゆっくり読みますね!連続コメでうんざりされるかもしれませんが(笑) (2016年10月27日 23時) (携帯から) (レス) id: fc1ef7147b (このIDを非表示/違反報告)
mi mi mi(プロフ) - らみさん» 丁寧な感想、ほんとに感激してます(;_;)ありがとうございます!!やっぱりそうやってコメントをもらえるととっっっても嬉しいです。。らみさんにそう言ってもらえると、やったー!って気持ちになります、はい。毎度毎度ありがとうございます(*^o^*) (2016年10月3日 23時) (レス) id: 4468326d81 (このIDを非表示/違反報告)
らみ - 「口元をぬぐいながらじっと見てくる」というのが何とも色っぽいです。吹き出したドリンクをぬぐうのはもちろん、舌なめずりしてる狼のようですね。絶対かなわない(笑) (2016年9月19日 18時) (携帯から) (レス) id: fc1ef7147b (このIDを非表示/違反報告)
らみ - 『危険な部屋着』  たまには欲望丸出しの石川祐希もいいですね(笑)きっとTシャツブカブカなんだろうな〜とか、スイッチ入るよな〜という想像を掻き立てられるお話でした。 (2016年9月19日 18時) (携帯から) (レス) id: fc1ef7147b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:mi mi mi | 作成日時:2016年6月12日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。