窮鼠噛狸【続】4 (ページ17)

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結局、日曜日の昼過ぎまで寝てはやっての繰り返し。

終わった頃には頭おかしくなったんちゃうかなってくらい溶けた後で、産まれたての子鹿状態の足を絡めあって一緒に死んだように眠った。

起きると月曜朝7時、ご飯も(食材ないし)食べられへんくて急いで着替えて一緒に校舎に向かった。

産まれたての子鹿状態の足も、その頃にはちゃんと走れるようになってた。

声は……まぁギリギリ風邪でごまかせるくらいに戻ってて、

月曜に体育の授業なくて良かったって2人して笑った。

男「やっと仲直りしたんだなぁ」

大「だから喧嘩してへんって」

男「どうだかなぁ……」

そんな話してたらこっちに近づいてくるヤス。

今日はやけにきっちりと制服を着ている。

安「大倉ぁ～ってあ、ごめん、今喋ってた？」

男「あー、いいよ。大したことじゃないし、俺提出物出してくるわ～」

そいつは去り際に「ごゆっくり」と嫌味たらしく残して行ってしまった。

大「どないしたん？急に」

安「ふふふ……なんでもない。」

なんでもないって言う割に指当たってますけど、

大「手、繋ぎたいん？」

恋人繋ぎ。指が1番絡む、そして情事を思い出すつなぎ方をしてあげると、

急に顔を真っ赤にさせて睨まれた。

安「ここ学校やで？何してんのさ！びっくりしたぁ」

と、小声でめっちゃ怒られる。

怒る顔も可愛いとか天性の小悪魔かよ。

大「ごめんって怒んなって……」

安「しょうがないから今日の荷物持ちやってくれたら許してあげる。」

大「ちょ、ご飯の話やめて、腹減って倒れそうやねんから。」

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