【忍たま】忍術学園の事務員補佐になってしまった,,,二

第七十二話 ページ24

左門「会計室に行く途中でして」


こっちだー！と飛び出してきた彼は

委員会の活動場所に向かう途中だったようだ

私、めちゃくちゃ邪魔しちゃった...

神崎くんに罪悪感が込み上げてくる


A『ごめんなさい、邪魔してしまいました』


左門「いえ、お話しできて良かったです！」


謝罪をすると彼はこちらが嬉しくなるようなことを言ってくれた

この子良い子だなぁ...！


左門「では」


A『はい』


神崎くんに別れを告げ互いに目的の場所へ向かおうとしたのだが


左門「...こっちだー！」


A『ちょっとちょっと』


左門「？」ｶﾞｼｯ


彼は私達がもときた方向へ走り出したので慌てて捕まえた

私の記憶違いでなければ会計委員会の場所はこちらではないはずだ


A『ヘムヘム、確認なんだけど』


ヘムヘムに聞けば首を左右に振る

やはり、違っていた


A『ふむ...』


彼はどうやら私よりも方向音痴なようで

これから自分一人で辿り着けるとは思えない

誰か案内人が必要だ

けれど私は正確な場所を知らないし、私も行かなきゃいけない場所がある

さて、どうしようか


A『うーん...』


ヘムヘム「ヘム？」


A『.........あ』


そうだ、ヘムヘムを使おう！(JR風)

ヘムヘムなら神崎くんを案内出来るだろうし、

私の向かう用具倉庫は


A『ねぇ用具委員の活動場所はどこかな？』


ヘムヘム「ヘム！」


幸いにも近かったのでヘムヘムにあることを頼む


A『ヘムヘム、神崎くんを案内してくれない？私は大丈夫だから

神崎くんもいいかな？』


二人に、いや、一人と一匹に聞くとどちらも頷いてくれた


A『じゃあ、神崎くん

ヘムヘムと手を握ってください』


左門「？わかりました」


ヘムヘム「ヘムッ！」


ないとは思うけど一応...

念には念を入れて彼とヘムヘムの手を握りながら彼に話す


A『いいですか？今から言うことを絶っっ対に守ってくださいね

まず、ヘムヘムの指示にちゃんと従ってください

先程のような無鉄砲な行動は慎むこと

次に、この手を離さないでください

必ずヘムヘム"と"一緒に行くんですよ？

い・い・で・す・ね？』


左門「っはい！！」ﾋﾞｸｯ


念をおして言い聞かせるとしっかりと返事をしてくれた


さっきの叫びながら走っていたのを考えると

決断力のある方向音痴って感じかな

でもこれで大丈夫だろう


A『では』


今度こそ彼に別れを告げ倉庫へ向かった

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