【忍たま】忍術学園の事務員補佐になってしまった,,,二

第八十四話 ページ36

そんなこんなで彼と朝ごはんを一緒にするのは慣れてしまっていた。

小松田さんと共にいただきますと言い、箸を手に取る。

サンマを一口大にとってご飯と口に運んだ。

ほどよい塩気とお米がよく合っている。うまうま。


A『ん〜...』


小松田「ふふっ、美味しいね。」


A『はい。おばちゃんのご飯は日本一ですから。』


味噌汁をすする小松田さんと目が合い、話しかけられる。

飲み込んで返事をし、また食べ進めた。


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今日手伝う委員会は作法委員会で集合場所に向かった。

この前まではヘムヘムに案内をしてもらっていたが

今はもう自分一人で行ける。


A『失礼します......あれ、誰もいない。』


襖に手をかけ開けると、いつもは誰かがいるはずの部屋に誰もいなかった。

早く来すぎたのかと思い、部屋のすみに小さく座る。

座った場所は日向でポカポカしてて暖かい。

壁に頭を寄せて足を崩せば、自然とまぶたが重たくなった。


A『...んん、』


ここに来てから大分経っているが、熟睡したことは一度もない。

今までのどの仕事よりも良すぎる条件に食いついて

実際に来てみればその通りで。

学園の人達は優しい

でも、やっぱり心が休める場所はここにはない。

きっといろんな人が気にかけてくれてるかもしれないけど...。

そろそろ帰りたいな、一度でいいから一日でいいから。


......あヤバイこれ寝るまぶたスッゴい重い。

あー寝ちゃういや睡魔に勝たなきゃ居眠りしてるところ見られたら...

って私、寝ようとしないで、目を覚まs...。


A『......すぅ。』


そうして、気づけば私は寝ていた。


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「おや、これは...。」


「どーかしたんですか？......うわ。」


驚いた表情をする者と嫌そうに顔を歪める者。

先にいた彼女を見つけたのは、


「寝てる...。だらしがない奴ですね、立花先輩。」


「こら、Aを奴と呼ぶな。喜八郎。」


立花仙三と綾部喜八郎だった。

立花はまぁ、いいと部屋の中に入り

綾部は居眠りする彼女から離れた場所に座る。


立花「全く。よくもまあ、こんなところで寝れるな。

警戒心が無いというか、危機感が欠けているというか。

よっぽど図太い神経を持っているのだな。」


綾部「...。」


先輩だってそれなりの事を言ってるじゃないかと

唇をつき出しながら綾部は思った。

でもその通りだ。この事務員補佐は心臓に毛が生えているに違いない。

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