【忍たま】忍術学園の事務員補佐になってしまった,,,二

第八十三話 ページ35

お寺に住んでたとき、動物を狩るための罠を教えてくれた。

教えてもらったことがまさかこんなところで活かされるとは。

和尚さまありがとう...。

心の中で手を合わせたら、空に和尚さまが薄く浮かんで光った。




.........疲れてるのかな、私。うん、やっぱ疲れてる。


A『よし。』


顔を洗って持ってきた手拭いで拭く。

目がしっかりと覚めて、気が引き締まった。

さ、食堂に向かおう。

手拭いをしまって、歩き出す。

ここから先は何故か無いので安心して行ける。なんでだろう？

今日の朝ご飯は何かな。


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歩き出す彼女を、茂みから覗く者がいた。


？「...っ、なんで引っ掛からないんだよ...。」


悔しさのあまり手に持つ踏鋤に力が入る。

ここ数週間マークし続けているのにも関わらず、

なかなか相手が落ちないからだ。

見えやすい印を置いて、避けた場所に穴を掘ったり

穴を浅めに掘り、そこから這い出た一歩目にかなり深い穴を掘った。

これだけしているのに、これだけ時間をかけているのに...。


？「こうなったら...。」


焦る"？"は最終手段をとることにした。


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朝の怒濤の時間が去って、穏やかな時間が流れる。

今日はB定食にサンマの塩焼きがあったので、そっちを選ぶことにした。


小松田「おはよう。あ、B定食を選んだんだね。」


A『おはようございます。サンマが美味しそうだったので。』


小松田さんの向かいにお盆を置いて座る。

彼とは朝ごはんを一緒に食べてから、事務室に向かうようにしている。

彼もまたあの話し合いから少し変わったのだ。

いつも門番？みたいなことをしているのに私といていいのか

朝ごはんを食べるのがこんな遅くていいのか、色々心配ではあるが

本人曰く僕がそうしたいから、だそう。なるほど、よくわからん。

一応吉野先生に確認したが、別にいいんじゃないですか？、と言われた。

小松田くんにとって君は初めて出来た職場の後輩ですからね、とも言われた。

なんか緩くない？ここの人達。

私としてはキャラの皆に覚えられることなく、静かに金稼ぎ...げふんげふん

静かに仕事をしていたい。なので小松田さんとはちょっと離れていたい、のだが

...最近はもう諦めている。だってどう遅くしてもどう早くしても必ずいる。怖い。

ご飯を食べないという手段はおばちゃんがいる手前できないし

彼に直接言おうとしたらうるうるとした目で訴えかけてくるし。

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