11.♯ ページ11
山田は俺を見上げてまた「帰りたい」と口にした。
気持ちは分からなくもないが、
そんなにも帰りたいを口にする山田に少し違和感を覚える。
薮「涼介？どうしてかえりたいの？」
なるべく優しい声で話しかければ、
涼介の目は横にキョロキョロと動いて、
そしてその大きな目に段々と水が溜まっていった。
涼「…おとーさん」
薮「ん？」
涼「おこられるから………こわい」
薮「怖い？お父さん、怖いの？」
涼「こわいの。おこるとね、おおきいこえだすからいや。
あとね、たたくから、いや。
おこっちゃうとおへやのくらいところにいれられちゃうから、だしてくれないから、いやなの」
…え？
薮「ちょ！みんなちょっと静かにして！」
俺がそういうとあっという間に楽屋は静かになって、
山田のすすり泣く声がやけに大きく感じた。
涼「俺、くらいのもいたいのやだもん。
おうちかえりたいっ…こーた、おうちまでつれてって！」
泣きながら俺の足に抱きつく山田。
知「どういうこと？“痛い”って」
薮「…多分、虐待。
山田は小さい頃虐待を受けてたんだと、思う」
今まで知らなかった山田の過去。
思いもよらなかった事に酷く動揺した。
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バレー☆JUMP - すごく面白いです！続き楽しみに待ってます。 (2019年12月1日 18時) (
レス) id: be5a18060c (このIDを非表示/違反報告)
やまたかLOVE - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2019年11月30日 19時) (レス) id: 804987f918 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイノア・リカ
| 作成日時：2019年11月29日 8時
