【銀魂】彼と私の契約関係【沖田総悟】 (ページ32)

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スクーターの関係ページ32

Aside
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『あのー、坂田さん』

買い物帰り、たまたま万事屋の坂田さんに遭遇した。荷物も多いし、せっかくだからという彼の申し出でスクーターに便乗して送って貰うこととなり、ヘルメットを被る。

「何？なんか旦那にやられた？」

『まあ、ちょっと聞きたいことがあるんですけど』

エンジンをかけてゆっくりすすみだすスクーター。おーおー何だいと坂田さんは尋ねる。

『……沖田さ、ソーゴサンって一体どんな人なんでしょうか』

「それ俺に聞く？」

なんか、世間の評判と著しくギャップがありまして、と呟く。

『ドSらしいじゃないですか、なんか。昨日いきなり抱きつかれたんですけど、これってどえ…』

キキキキっー！

『うわあ！危ないですって！』

「抱きつくの！沖田くんが！？マジで！？」

横転しかけたスクーターに肝を冷やしながら私は頷く。坂田さんはそうとうびっくりしたご様子。

「ま、まあ、お前の旦那だしな？デレデレらしいしな？そ、そういうこともあんだろ」

デレデレの噂はなんと坂田さんにまで広がっていた。毎回沖田さんの前でその話が出る度に誰かが吹き飛ばされてるので、多分これが彼のサドさなんだろうし怒りなんだろう。
ごめんなさい、となんど飛ばされた人たちに手を合わせたことか…

『そうでしょうか』

「つーかな、マジで俺に聞くな！万年彼女なしの俺に！それとも何そういうイジメなの！？君もドSなの！？夫婦揃って！」

『ちょっ、落ち着いてください』

運転中になんて危ないことをするんだ。
次からは送ってもらわない方がいいかもしれない。というか、被害妄想過多ですよ…

「まさか総一郎くんに先越されちゃうとはなあ、あーあ」

『総一郎？』

沖田さんのことなのかな？どこから一郎出てきたんだろう。
やたらとテンションの上がり下がりの激しい坂田さんはジェットコースターのようだ。

『それで坂田さん、ソーゴサンはどんな人なんですか』

「うーん、俺の知ってるのはドSのクソ野郎ってこととドSのクソ野郎ってことくらい」

「ドSのクソ野郎しか言ってませんよ」

マンションが見えてきたので、スクーターは徐々に減速していく。坂田さんはしばらく黙ったあと口を開いて、

「ドSって打たれ弱いから気をつけた方がいいよ」

『…打たれ弱いんですか、ソーゴサン』

だって本人が言ってたし？と坂田さんはスクーターをマンションの前に止める。お礼を言って荷物を持ってスクーターから降りる。

「ま、頑張って、新米奥さんよ」