検索窓
今日:26 hit、昨日:0 hit、合計:124,182 hit

すれちがい関係 ページ2

Aside
·

いまにも雫が落ちてきそうな空をみて、私はため息をついた。
まぁ、もう別に、関係ないんだけど。
まさか晴天に恵まれるなんて、思ってなかったし。
どこにいこうかな。どこまでいこうかな。
ターミナルに行って、いっそ宇宙に行こうかな。
それとも、ローカル電車を乗り継いで、知らない土地にでも行こうか。
または、このままずーっと歩き続けようか。
疲れたら、そこで辞めればいい。

もう別に、いいんだ。

もう、関係ない。

私はもう、いいの。

どうでもいい、その感情が心の中を占めると、なかなか動かないことが分かった。
よっぽどの事が起きない限り。
そう、余程のことが起きない限り。


「あー、あの」

突然声をかけられて、振り向く。

『……なんでしょうか』

声をかけてきたのは、黒い隊服を着た、やけにイケメンな男。
誰だっけこいつ?どこかで見たことあるぞ。

「あー、えっと、すごい意味わかんない事言ってるってわかってやす」

『はぁ……?』

何が言いたいんだ?
まだ何も言ってないぞ、こいつ。

「えーっとですねィ、単刀直入に言いまさァ」

『…はい』





「俺と、契約結婚してくれやせんか?」


その言葉に、度肝を抜かれたのは数秒間だけで。




『あ、OKですよ、別に』





「ですよねィ、いきなりあった男に、契約とはいえ求婚されるなんて………え?」

『だから、いいですよ、結婚、しても』

「へ?ま、マジですかィ?」

『マジです』

「…………えっ、えっ、ええええええぇぇ!」



なんでこの人の方がビックリしているのだろうか。

戸惑い関係→←プロローグ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
93人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 沖田
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みるくれーぷあいす | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ykoma1218/  
作成日時:2019年7月2日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。