unlimited game‐the third ペルソナ使いの僕らは- (ページ11)

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8 私だって... ページ11

社会科見学の翌日,生徒たちの間ではやはり明智吾郎の怪盗団否定の話でほぼ持ち切りだった

あ,先生に提出物出さなきゃ...

と,焦っていた時＿＿誰かとぶつかった

A｢ご,ごめんなさい! ケガはない?｣
？｢いえ,大丈夫です。私もよそ見していたので…｣

そう言って彼女はまた歩いて行った
ふと,廊下に何かが落ちているのを見つける

…お守り? あの子のかな……?

Aはあとで渡してあげようと思い,そのお守りを預かっておくことにした

職員室に提出物を出した後,中庭に向かっていたその時,

会長……? しかもよりにもよって……

どうやら真は蓮達に聞き込みをしているようだ
聞いている内容はさしずめ怪盗団の事を知っているのか,何か隠していないかだろう

蓮達のもとへ向かう時,真とすれ違う

真｢私だって…｣

真の表情は何か思い詰めているのか,という表情だった

A｢お兄ちゃん達,今何か聞かれたの…?｣
蓮｢………………あぁ。何か隠してないかって聞かれたが…｣
竜司｢それが,どうかしたのかよ｣

Aはため息をつき,そしてこう言った

A｢私達の事を探ってる人がいるとは言ったはずだよ…? うっかり喋るような真似はしないでよね… 目立つような行動は控えるって約束じゃない……｣

彼女のその言葉を聞いて3人は気まずい表情になった

その感じだと……喋ったな。←

A｢…とにかく,気を付けよ。放課後,また話し合うんだよね?｣
竜司｢あぁ｣
蓮｢…放課後にまた話し合おう｣
杏｢祐介にもこの事,話しておかないとね…｣

一同は神妙な面持ちで解散した

あ…,このお守り…届けないとね

そう思ったとき＿

？｢あ,あの…｣
A｢あ,もしかして,これ…貴方の?｣

そういってお守りを差し出す

？｢よかったぁ…失くしたのかと思って探してたんです! ありがとうございます!｣

彼女は喜びのあまり少し飛び跳ねていた…が,その勢いで今度は生徒手帳を落とす

……芳澤かすみ………1年生なのか……

A｢あ…生徒手帳,落としたよ。えっと…芳澤かすみ…さん｣
かすみ｢あ…すみません。ありがとうございます……あ｣

A｢あ!失礼!見えちゃってたから…｣
かすみ｢いいんですよ。えっと…｣

A｢A。2年の雨宮Aです｣
かすみ｢えっと…ほんとにすみません。A先輩。｣

それから少しの間,私は芳澤さんと話した

かすみ｢それでは,また｣

ちょっぴり変わった子だなぁ……

Aはそう思って,教室に戻った