unlimited game‐the third ペルソナ使いの僕らは- (ページ12)

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9 何を言われてもページ12

放課後渋谷帝急ビル連絡通路アジト

竜司「ったくよぉ…あの野郎」
杏「まだ言ってるの？」
A「まあ、無理もないよね。あそこまで言われたらね」
祐介「あの番組か。随分と話題になってるな…」

私達はついこの前に、テレビ番組で怪盗団を認めないという否定的な意見をもらってしまったばかり
更には、怪盗お願いチャンネルにも否定的なコメントの嵐が数日前から増えていた

これが、現役高校生探偵明智吾郎の影響力なのだろうか＿＿＿

この否定的な意見をひっくり返すようなことが起きない限り、怪盗団は本物のヒーローとは言い難いのだろう

蓮「だったら、証明すればいい。俺達のやっていることが間違っていないことを世間に、そして明智に示すんだ」
A「うん、そうね。私たちのやってることちゃんと行動で示せば世間にも証明できるはずだもんね」

竜司「だな。リーダーの言う通りだな。明智のやつが何言っても,俺たちのやってることがまちがってねえってことをよ！」

真side
秀尽学園高校生徒会室

真は一人生徒会室にいた

…………

《誰かが助けてやれんだったらこっちも怪盗だなんてやってねんだよ！》

……この発言,どう捉えるべきなのかしら…
世間を騒がせているのがただの学生…
そんなことがあると思う?

怪盗って言われたって,私はあの報道にはまだ半信半疑だけど……

真｢でも……｣

私がなんとかしなくちゃ……

校長室

校長｢例の件首尾はどうかね? 見当くらいはついたんだろうね?｣
真｢……その前にひとつお聞きしてもいいですか?
鴨志田先生のセクハラのこと…ご存じだったんですよね?｣

校長｢それを聞いてなんになる｣

真｢今回のこの調査は生徒を守るためにしているんですよね?実在するか分からない心の怪盗を探すのも… 私は正しいことに協力しているんですよね?｣

校長｢君の気持ちは痛いほどわかるつもりだよ。あんな事件まであってしまって,生徒会長としては痛恨の極みだろう…先日の画家の事件も鴨志田先生の時も同じ予告状が使われていたんだ。うちの生徒とは無関係だと信じたいものだ。
すべての生徒たちに安心できる学園生活を提供することが今我々が取り組むべき事案なのだよ｣

だから,探すのね…………

真｢…………わかりました｣
校長｢で?怪盗の情報は?見当は?｣

やっぱり,学校はアテにならないわね…
私が…なんとかするしか…
でも…私一人でどうしたらいいの…?

真｢………………! なら……｣