ヘタレな俺の恋愛日記《雪村豹牙》【完】

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風丸)「雪村〜、お前、すごくかわいい子、振ったんだってな？」





豹牙)「……」





はい、来ました。




お約束の時間。




まぁ、要するに、今は、部活中なわけで…。




俺は、風丸さんに“雪村！！ちょっと、お前は今日別メニューだ！！打合せするからついてこい！！”そう言われて、俺は今この人といるわけだが…。




要するに、俺は、風丸さんにはめられたというわけで…。




いや、そもそもこうなることは、吹雪先輩に会った時から予想はしていた。




吹雪先輩はというと、俺が風丸さんに連行されてたとき“がんばってね〜雪村〜”っと、感情のこもっていない応援をしてきた。




もう、俺、あの人に、本気で怒ってもいい気がしてきてるんだが…。





そんなことを考えていると




風丸)「おいおい？どうなんだ？」




ぐいぐい風丸さんは聞いてくる。




しかし、まじ、面倒な人に知られた！




こうなったのも、吹雪先輩のせいだ！！！




そんなことを考えながら怒りの矛先を吹雪先輩に定めていると




風丸)「で？実際どうなんだ？」




風丸さんはいかにも興味津々とばかりに俺に詰め寄ってきた。




しかたなしに、俺は事実を言う。




豹牙)「はい、そうですよ。以上です。俺、練習戻ります」




そうそっけなくそういって、俺が立ち去ろうとした瞬間




豹牙)「は？」




風丸さんに腕をがしっとつかまれ




風丸)「おい、これだけで、部活に戻れると思ってるのか？」




振り向くと黒い笑顔を浮かべた風丸さんがそこにいた。





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風丸)「事情聴取、開始だ」




豹牙)「…黙秘権は…？」




風丸)「そんなものはない」




まじっすか…？

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