ヘタレな俺の恋愛日記《雪村豹牙》【完】

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吹雪)「今日の練習はここまで」




風丸)「各自しっかり、休むように」




ちらりと不服そうな視線を向ける二人から




豹牙)「ふぅ…」





そう俺が、小さく、息を吐いて、逃げるように背を向けて近くの木陰に座り込むと




あ)「くすくす…お疲れ」




そういって、Aは、俺に、スポーツ飲料の入ったドリンクを俺の頬にあてる。




それが、ほどよく冷たくて、気持ちがいい。




あの後、吹雪先輩と風丸さんを完全に無視して、真剣に部活を取り組んだ。




だから、いい汗をかいて気持ちがいい。




そんなことを考えながら




豹牙)「ありがとう」




俺は、礼を言って、Aから、ドリンクを受取り、一口、飲む。




豹牙)「…ふぅ…」




ある程度ドリンクを飲み干してから、俺がドリンクから、口を外すと




豹牙)「…どうかした？」




あ)「別に〜」




俺の隣に腰を下ろして、体操座りをして俺を見ていた。




不思議に思いながら、飲んでいたそれに口を再びつけると




あ)「それ、そんなにそれおいしい？」




首をかしげて、俺を見て尋ねる。




豹牙)「は？あぁ…まぁ」




今更、なんだと思いながらもあいまいに返事をすると




あ)「ふ〜ん。ちょっと、それ貸して？」




手を俺に差し出す。




豹牙)「ん」




そういって、俺は、そのAの小さな手の上に、ボトルを優しく置いた。




そのボトルに




あ)「うむ、ありがとう」




そういって、さも、当たり前のようにAは口をつけた。

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