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鞄を抱え、人気のない廊下を歩く。
丸「ハァ…は、痛…っ」
帰る頃には、もうボロボロやった。
六時間目のバスケなんか最悪で、胸に肘入れられたり、思いっきり足踏まれたり、散々。
『お前、最低ランクなんやってな』
皆、錦戸くんの言ったことは絶対って感じで、遠巻きに見てただけやったのに、あのお昼休みからは手を出して来るようになった。放課後は、別のクラスの子まで。
正直言って、もうここに来たいとは思えなかった。
丸「…でも、がんばらな、あかんよね…。」
眼鏡を外して涙を拭く。心配してくれた友達のためにも、元気でおらな。
横「なにを？」
丸「はわっ…！？」
いつの間にか、横山さんの顔が至近距離にあった。
やっぱり綺麗やなぁ。僕なんかとは大違い。
横「なにを、頑張らなあかんの？ボロボロやん。…どうした？」
優しい声に涙が出そうになる。
丸(あかん、だめ、泣いたら迷惑やろ…！)
丸「あ、ぁ…その、僕、ブサイクやから、目付けられちゃったみた、いで…っ」
言ってるうちに惨めになって、涙が溢れる。我慢が出来なかった。
丸「…っすみません、横山さ…ぼく、帰ります…っ」
横「待ち、りゅう。…そっか、どっくんのクラスやんな。気難しい子やから…」
どっくんて、誰やろ…。名前、錦戸くんのしか知らんし。横山さんの知り合いかな。
横「どっくん…あ、錦戸亮のこと。その様子やと、上手いこといかへんかったみたいやね」
錦戸くんの名前にﾋﾞｸ、と体が反応する。
丸(二人、知り合いやったんや……。じゃあ、横山さんも僕のこと……っ！)
考えるほど心が痛くなって、溢れ出る涙を抑えようと必死に擦る。でも、何度拭っても涙は止まってくれない。
横「…ほら、目ぇ擦ったらあかんよ」
擦る手を取って、そのままふわりと抱き締められる。
横「ゴメンな。どっくん、りゅうみたいな顔好きやから、大丈夫やと思って言わなかった」
丸「は、えぇ…っ」
横「多分、この眼鏡と前髪で見えなかったんやな。」
体を離したかと思うと、僕の手から眼鏡を奪って、もう片方の手で前髪を分けてくれた。
横「……やっぱ思った通りやん。りゅうは、かわいい顔しとるよ。」
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？？？？ - 続きが読みたくてたまりません！！ (2020年5月29日 0時) (
レス) id: 4d30167013 (このIDを非表示/違反報告)
冷夢 - 本当に面白いです！私の好みにどストライクで最高です！！続き楽しみにしてます！ (2020年5月20日 11時) (レス) id: 5aac0cfdda (このIDを非表示/違反報告)
春洛(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！ (2019年10月4日 2時) (レス) id: 1be4733ea1 (このIDを非表示/違反報告)
あ お い(プロフ) - 続きが読みたいです！更新楽しみにしてます！！ (2019年7月25日 8時) (レス) id: f98554784b (このIDを非表示/違反報告)
イチゴちゃん∞ - ももやまさんの小説とても好きです！続きが読みたいです！更新待ってます！！ (2019年4月3日 2時) (レス) id: 7274972671 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももやま | 作成日時：2018年9月23日 19時
