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やめて ページ19

彼女の心の変化は分かっていた。



鬱陶しいあの女たちのようになってしまったらすっぱりと切り捨ててしまおう。
秘密が漏れないように殺してしまおう。

そう考えていた。

しかし、そうはならなかった。
彼女はそうならなかった。そして僕自身が彼女をなくすのは惜しいと思った。



彼女がいない夏休みはつまらないものだった。
毎年、孤児院に帰ったとてなんら楽しみもクソもないのだが、何か物足りなさを感じた。

特急の中で彼女に会い言葉を交わした時、心が何か暖かいもので満たされた気がした。


慣れない暖かさに気分が悪くなって、僕は本に没頭しようとした。
鞄から適当に取り出した本は夏休み中に何度も読み返したそれだった。

舌打ちしそうになるのを我慢して、目新しくもない見慣れてしまった文字の羅列をただ眺めた。



ふと視線をあげると、彼女は眠っていた。





気になってしまった彼女に近寄ろうと立ち上がった時、ホグワーツにもうすぐ着くと言う案内がされた。


…残念だ。なんて思ってしまったのは気の迷いだったのだろうか。

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ゆうき - mさん» ありがとうございます。本当に更新してすぐにコメントをいただいて、こちらこそ驚いて嬉しさのあまりしばらく放心しておりました。大好きだと言っていただけるだけで、私がこの作品のページに戻ってくる意義があるのだと思えます。すごく励みになります。 (10月16日 22時) (レス) id: 1fbbc65eb3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき - あまねさん» ありがとうございます!止まっていた筆を取るには充分な言葉でした。すごく力になりました。 (10月16日 22時) (レス) id: 1fbbc65eb3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき - ʓ Ɩ ıさん» ありがとうございます。自分の文字を好きと言っていただけるだけでも嬉しい限りです。更新が本当に遅くなってしまって申し訳ないです。本当にゆっくりとになるとは思いますが、どうぞお付き合いくださいませ.., (10月16日 22時) (レス) id: 1fbbc65eb3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コメント失礼します。更新、本当に本当にありがとうございます。驚いて思わず声が出てしまったくらいには嬉しかったです。これからもずっとずっと、この大好きな作品を応援しておりますので、少しづつでもいいので楽しく、作品活動を続けていってくださると嬉しいです。 (10月16日 21時) (レス) @page23 id: 87bc4141db (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - いやあいしてる (9月10日 11時) (レス) @page21 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆうき | 作成日時:2018年1月3日 15時

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