7皿目 ページ9
貴方side
貴方｢ふぅ…｣
みんなと離れて私が向かったのは
自分の部屋ではなく入寮前から
気になっていた ベランダに向かった
確かに幸平君の料理は美味しかった
身悶えてしまいそうになる気持ちも
分からなくもない
私だって面白そうだと思ったし…
でもそれは多分好奇心から来るもので本当に
十傑に勝てるレベルだとは思えなかった
何より暖かくひめた力のある彼が
崩れないか心配してしまった
貴方｢…心配性なの…なおさなきゃな｣
一色｢なにがだい？｣
…
はぇ？
貴方｢いっいいい、一色先輩…っ！？｣
突然現れた一色先輩に驚き 少し後ろにたじろけば
一色｢そんな驚かなくても…
また1人で悩み事かい？｣
貴方｢…悩み事ってほどの悩み事じゃありませんよ
お心遣いありがとうございます｣
本心に近い嘘を付けば目を伏せ一色先輩から
間接的に目をそらした
一色｢まったく君は隠し事が下手だね？
大方 創真君の品を食べたなにか思うことが
あったのだろう｣
うっ…
全部バレてる
貴方｢彼の料理は優しく荒削りだけど素敵でした
そんな料理を…壊してしまうかも
しれな｢それはないね｣…えっ？｣
私が胸の内を開ければ一色先輩は
ニコニコしながら全否定してきた
ちょっ、ちょっとくらい考えても
一色｢彼はそんな事で折れるような子じゃないよ
対決してて思ったからね｣
貴方｢なら…いいですけど｣
壊れてしまう人は見たくないから
退学していった旧友たちの今を考えると
何時も入らない方が幸せだったのでは？
なんて失礼な事を考えてしまう
そんな事ないって自分ではわかっているのに
一色｢君は優しすぎるからね 素敵な事だけど
君自身が壊れないようにね？｣
私の心配そうな顔を見かねたのか 頭にポンッと
手を置きなでてくれた
貴方｢っ…！こ、子ども扱いしないでください！｣
一色｢ははは！それでなきゃ白雪君じゃないよ！
君はいつも素敵な笑顔でいておくれよ？｣
頬を赤く染めた私に対してかわらず子供扱いを
したのかと思えばいきなり淡く微笑むものだから
貴方｢わっ私部屋に帰りますっ！先輩も…
風邪ひかないようにしてください…ね？｣
その場にいてもたってもいれなくなり
逃げ出してしまった
一色先輩は苦手じゃないし素敵な先輩って
分かってるけどああいう事するから
驚いちゃうよ…
私は染めた頬に手を当てながら自室に戻った
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46猫(プロフ) - 更新、待ってましたー！！ また楽しく読ませていただきます(^^)/ (2018年8月3日 10時) (
レス) id: 077adc2573 (このIDを非表示/違反報告)
46猫(プロフ) - 葉山、ｷﾀｰ!щ(゜▽゜щ) キュンキュンし過ぎて天に召されそうです…(゜ー゜) (2018年4月28日 20時) (レス) id: 077adc2573 (このIDを非表示/違反報告)
46猫(プロフ) - ｷﾀｰ!щ(゜▽゜щ) ニヤニヤしながら堪能させていただきました。 (2018年4月26日 20時) (レス) id: 077adc2573 (このIDを非表示/違反報告)
黒いぬ。(プロフ) - 46猫さん» ありがとうございます(*^^*) (2018年4月26日 20時) (レス) id: 928b2c1214 (このIDを非表示/違反報告)
46猫(プロフ) - 面白いです！ 頑張ってください！ (2018年4月23日 23時) (レス) id: 077adc2573 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒いぬ。 | 作成日時：2018年1月6日 12時
