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俯いたままの彼女に、なんて声を掛けていいのかもわからないまま、何分経っただろう。時間はとてつもなく長く感じた。
Aの携帯から、今度は着信音が鳴り出した。
手に握りしめていた携帯の画面を見たものの、出ない彼女。
『出て良いよ。』
「あ、うん、出るね…。」
「もしもし…うん、ジンくんと一緒。うん、うん、今日?…今日は家に帰るよ。」
電話の向こうの相手は、なんとなくマホトだろうなとわかった。
「え、何もないよ?…元気なくなんかないよ(笑)気にしすぎ(笑)」
電話を切った彼女はまた何も言わずに握りしめた携帯を見つめたまま。
『電話、マホトから?』
「うん。」
『そろそろ帰ろうか。暗くなってきたね。』
「うん…。」
もう今日何回目かわからない、俺の好きな曲だけが帰りの車内に響いていた。
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ゆきだるま(プロフ) - べまほのさん» ありがとうございます!嬉しいです!続編でもよろしくお願いしますヽ(*^ω^*)ノ (2017年7月1日 2時) (レス) id: ded91f8e0f (このIDを非表示/違反報告)
べまほの - すっごい面白い!更新待ってます! (2017年6月25日 11時) (レス) id: e4c7ea87e6 (このIDを非表示/違反報告)
まほめいこーん(プロフ) - ゆきだるまさん» そうなんですか!?ありがとうございます^^ (2017年6月25日 0時) (レス) id: cce29be520 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきだるま(プロフ) - 舞魅屡さん» コメントありがとうございます(*´-`)♪ (2017年6月24日 1時) (レス) id: ded91f8e0f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきだるま(プロフ) - まほめいこーんさん» ありがとうございます!そして私も作品読ませてもらってました(*´-`)笑 (2017年6月24日 0時) (レス) id: ded91f8e0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきだるま | 作成日時:2017年6月16日 21時