24話 ページ24
奈々side
あれ…俺何してた…?
部屋真っ暗だし…
な「…?」
人影?
誰…?
とりあえず電気付けなきゃ
カチッ
な「るぅとくんッ!?」
なんで!?
るぅとくんなんでそんな傷だらけでベッドに…
な「大丈夫!?」
る「…」
嘘でしょ…?
息してない…ッ
な「救急車呼ばなきゃッ」
あれ…?
救急車って何番…?
今俺に出来ることって何…?
な「るぅとくん…ッ」
そ、そうだ
母さんと父さん!
な「母さん!父さん!」
母「んー?」
父「どうしたんだ、こんな時間に」
な「救急車ッ!救急車呼んで!」
母「え、どうしたの!?」
父「どこか具合でも悪いのか?」
な「俺じゃなくて…るぅとくんがッ」
母「あぁ…るぅとなら大丈夫じゃない?」
な「なんで…」
父「どうでもいい、奈々もそうだったじゃないか」
な「…」
父「どうしても駄目そうなら勝手に呼びなさい」
な「…分かった」
なんで?
子供が死にかけてんのに
俺が何とかするしかない…
な「救急車」
検索サイトで調べると1番上に出てきた
な「119、ね」
119に電話をする
すぐに出てくれて
「はい、こちら救急センター、どうしましたか」
な「弟が…ッ」
「落ち着いてください、大丈夫です」
な「お、弟が…ッ息…してなくて…ッ」
「分かりました、直ぐに向かいます、住所を教えてください」
な「え…っと」
「…では住んでいる市区町村を」
な「足立区です」
「お名前は」
な「紫黄です」
「足立区の紫黄さん…高校の近くですね」
な「はいッ」
「すぐ向かいます」
な「お願いします!」
るぅとくん…
どうしたらいいの、?
あ、応急処置?だっけ
心臓マッサージと人工呼吸…
《今から流れるリズムに合わせて心臓部分を押してください、強くやりすぎないよう注意してください》
心臓…ここか
よし…
カチッカチッカチッカチッ…
《対象者の顎を少しあげ、口を付け、息を吹き込んでください》
顎をあげる
口を付ける
息を吹き込む…
《繰り返してください》
カチッカチッカチッカチッカチッ…
《もう一度、息を吹き込んでください》
《繰り返してください》
カチッカチッカチッカチッカチッ…
るぅとくんッ
お願いだから…ッ
《もう一度、息を吹き込んでください》
る「ぅぐッけほっげほっ」
な「るぅとくん!?大丈夫!?」
る「げほっ…」
「救急隊員です!紫黄さん!」
な「はい!こっちです!」
母さんたちは心配そうにしつつも
着いてくる気配は全く無かった
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紗奈(プロフ) - stxxxにタグを変えてください (2022年9月30日 0時) (レス) id: f13dba8896 (このIDを非表示/違反報告)
*ゆうらまる*(プロフ) - 奈々様にそんな思いがあったなんて… (2022年9月11日 10時) (レス) @page29 id: 394490a509 (このIDを非表示/違反報告)
*ゆうらまる*(プロフ) - この話好きです!更新待ってます! (2022年8月17日 16時) (レス) @page5 id: 394490a509 (このIDを非表示/違反報告)
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