記憶を失って【苺】

2話 ページ2

るぅとside

おかしい、、
あの奈々様が僕の心配をするなんて

る「あの、、失礼なのですが、、」
な「うん」
る「頭打ちました、、？」
な「、、多分」

多分、、？
分からないってこと？

る「僕のこと分かりますか？」
な「えーっと、るぅと、くん？」
る「、、あなたは奈々様じゃないですよね」
な「奈々様!?いやなんで様？てかよく分かったね」
る「何故奈々様がいないのでしょうか」
な「いや、俺は奈々だと思うけど」
る「はい？」
な「前の俺は凄い人か何かなの？」

凄い人？
全然凄くない
酷い人

る「いえ、、」
な「じゃあなんで様って呼ばれてるの？」
る「そう呼べと」
な「わぉ」

自分で言わせてたくせに
何を今更

な「まぁ、少なくとも俺の事は様取って呼んで欲しいな」
る「はい」

、、なんかおかしい
さっきから違和感しか無かったけど
まさか、、記憶喪失、、

る「奈々様は記憶が無いんですね」
な「まぁ、そんな感じ、、って様取ってってば！」
る「あぁ、つい癖で」
な「嫌な癖だなぁ」
る「あなたのせいですけど」
な「デスヨネ、ごめんねぇぇ」

記憶喪失、、か

る「ほんと、優しくなりましたね」

このまま記憶が戻らないで優しいままならいいのに

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