3小節目 ページ6
163人。この人数で一斉に行動するのは難しい。なのでクラス分けが終わるまでの間は適当に分けられた3チームで動いていく。
今日の使い魔召喚授業は私が入っているBチームはお昼頃から始まるので、朝はとにかく暇なのである。
『なのに入学式の日と同じ時間帯に家を出てしまった私って一体…』
このままだと6時には学校に着いてしまう。でも家に引き返すのは少々面倒くさい。なにせ家が遠いのだ。
…と考えている間に学校が見えてきた。当然、誰一人として人は居な…
『…いる』
校門の前に仁王立ちで誰か立ってる!!あの白い制服と赤味がかった桃色の瞳は…入試首席さん!?
何かあった?それともそういう趣味?本人に直接聞いてみる?
だけどそういう趣味だった場合話し掛けるのは…
…無視でいいか
『…』
「…」
無言で校門をくぐる。ちょっとだけ首席さんと目が合ったのは気のせいってことにしておこう…凄く目付き鋭かった…
この学校昨日の目付きが悪い先生とか首席さんとか、怖そうな人はとことん怖くない?確かに多種多様とか言いますけども…
『もっと、こう…いつもニコニコしてて明るくて面白い人…』
ふと首にぶら下げているペンダントを太陽にかざす。はめ込まれたアメジストがキラキラと輝いている。
このペンダントは私にとってお守りみたいなものだ。
…どうか、クラスの人は怖くない人でありますように…。
念のためお祈りをしておく。初めての学校だもん。優しい人たちに囲まれたい…そして欲を言うならクラス分けの前の怖い人には会いたくない…
「えぇ!!?もう終わりなの?もうちょい賭けるもの持ってない?お金じゃなくても全然大丈夫だよ?」
『…?誰か居るの?』
朝6時。先生ならまだしも生徒は私と首席さんだけだと思っていたが、少し高めで可愛らしい男の子の声がどこからか聞こえた。
「そうだな〜…例えば負けたらジュース奢ってくれるとかでも僕は大丈夫だし」
関わってはいけないタイプだ。と直感的にそう感じたが足はいつの間にか声のする方へ向かっていた
「剥ぎ取り…って僕がそんな趣味してると思う?思ってるなら今から思わないでね」
会話してるような文章だけど…どんどん近付いても相手の声は全く聞こえてこない。
「…はぁ…そんなに賭けるものが無いならもうやめる?そんなことばっか言われたらこっちだって飽きちゃうよ」
木の後ろに人影が見えた。多分あの子が声の主だろう。
『……え?』
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朱莉(プロフ) - ジアさん» おぉ!!やりましたかジアさん!!あれ美味しいですよね〜!こちらこそ癒やしになれたのなら幸いです!!沢山読んでくださりありがとうございます!!! (2022年11月20日 17時) (レス) id: 4569dbbd6e (このIDを非表示/違反報告)
ジア(プロフ) - 何周目か分かりませんが毎回楽しませていただいております!そしてポテト+ソフトクリームに先日感動しましたことをご報告致します笑。小説とデザートセットで癒しを下さってありがとうございました!また読みにきます! (2022年11月20日 15時) (レス) id: d7f57840b3 (このIDを非表示/違反報告)
朱莉(プロフ) - ジアさん» ジアさん!!こちらこそいつもコメントありがとうございます!!ポテトにソフトクリームはマジで美味しいです。やる場合は温度差と食べ過ぎでお腹壊さぬようお気を付けください笑 (2022年10月9日 23時) (レス) id: 4569dbbd6e (このIDを非表示/違反報告)
ジア(プロフ) - いつも素敵な作品ありがとうございます!ポテトにソフトクリーム私もやってみようとおもいました笑 (2022年10月9日 23時) (レス) @page49 id: d7f57840b3 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 朱莉さん» 返信ありがとうございます!パスワード件、了解しました‼︎ (2022年10月3日 15時) (レス) @page34 id: 5882a1f8ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱莉 | 作成日時:2022年9月19日 14時