8小節目 ページ11
「次、アンドロ・M・ジャズさん」
「は〜い」
グリフォンと戯れながらジャズさんの使い魔召喚を見守る。首に蛇が乗ってるのが簡単に想像出来るし、やっぱりカッコいい系の使い魔なのかな
「…これが俺の使い魔…!!」
煙越しに見えるのは艷やかな黒い毛。とんがった耳。勢いよく振っている尻尾。
オオカミ系のカッコいい…
「ヒャン!!!!!」
使い…魔…??
「「『!??」」』
確かにさっき記述した通りの見た目をしている。が
つぶらな瞳で、なんか小さくて、もふもふしてて、なんだか…
『可愛い…』
「…………俺、手順ミスりました??」
「いや、そんなはずは…」
三人で戸惑いながらジャズさんの使い魔を見る。
よく見なくてもオオカミ系というよりただのワンコ。ジャズさんの周りをクルクル走っているのが癒やしでしかないただのワンコ。
『この子…何なんでしょう…』
「可能性があるのはスプリットウルフ…でもこんなもふもふで…」
「『可愛い」』
「ような見た目だったかしら…」
手を出してみるとジャズさんの使い魔は顎を乗せて
「ヒャン!!!」
と鳴いた。ただの可愛いワンコだよこれ。
『ジャズさんがこんな可愛い子を…』
「…」
ワンコは教室中を走り回り、最終的には疲れたのかグリフォンの隣でバテていた。
大きくて凛々しい顔した私のグリフォンと、小さくて可愛らしいジャズさんのワンコが並ぶ。
「…あれは並べちゃダメですね…」
『ジャズさん…』
「そんな目で俺を見るな…」
その後モモノキ先生が生物学担当の先生を呼んできて、ジャズさんの使い魔は本当にスプリットウルフだと判明した。
「でもこんな可愛いフォルムで召喚されるのは珍しいですね」
「ですよね…評価はどうしましょうか」
「うーんフォルムが違くてもスプリットウルフだからねぇ…高めに付けて大丈夫だと思いますよ」
などと先生同士の会話が聞こえてくる中、ジャズさんはずっと“可愛い”という単語を聞くたびに凄く複雑そうな顔をしていた。
「…ではこれで、今日の使い魔召喚授業は終わりにします。お二人ともお疲れ様でした」
『ありがとうございました!』「ありがとうございました…」
授業が終わる頃にはジャズさん完全にテンションが下がっていた。お気持ちお察しします…
「…なぁムルムス」
『はい?』
「このことは絶対に秘密にしてほしい。誰にも言うな。言ったら貴族だろうとなんだろうと…潰す…」
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朱莉(プロフ) - ジアさん» おぉ!!やりましたかジアさん!!あれ美味しいですよね〜!こちらこそ癒やしになれたのなら幸いです!!沢山読んでくださりありがとうございます!!! (2022年11月20日 17時) (レス) id: 4569dbbd6e (このIDを非表示/違反報告)
ジア(プロフ) - 何周目か分かりませんが毎回楽しませていただいております!そしてポテト+ソフトクリームに先日感動しましたことをご報告致します笑。小説とデザートセットで癒しを下さってありがとうございました!また読みにきます! (2022年11月20日 15時) (レス) id: d7f57840b3 (このIDを非表示/違反報告)
朱莉(プロフ) - ジアさん» ジアさん!!こちらこそいつもコメントありがとうございます!!ポテトにソフトクリームはマジで美味しいです。やる場合は温度差と食べ過ぎでお腹壊さぬようお気を付けください笑 (2022年10月9日 23時) (レス) id: 4569dbbd6e (このIDを非表示/違反報告)
ジア(プロフ) - いつも素敵な作品ありがとうございます!ポテトにソフトクリーム私もやってみようとおもいました笑 (2022年10月9日 23時) (レス) @page49 id: d7f57840b3 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 朱莉さん» 返信ありがとうございます!パスワード件、了解しました‼︎ (2022年10月3日 15時) (レス) @page34 id: 5882a1f8ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱莉 | 作成日時:2022年9月19日 14時