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自室でハンター関連の仕事をしていたところ、ゴトーが要件を伝えに部屋を訪れた
「お仕事中大変申し訳ありません。ゼノ様が至急と、お呼びでございます」
『うん、ありがとう』
ぼんやりと要件の内容を催促しながら、我が家の1番奥の奥にある祖父の部屋を目指す
自分自身、祖父との交流は親父の次に多い方
けれど祖父から直々に部屋にくるように呼び出されることは…果たしてあっただろうか
長い長い旅行(家族は家出と言っているが)から戻ってきた時ですら祖父は俺を咎めることなくただ一言「デカくなったなぁ」と言っただけ
『俺なんか悪いことしたぁ？』
不安気を含む呟きは冷たいコンクリートの天井に吸い込まれていく
心当たりはないが、あるとしたら誰にも内密に行ったイルミとの誓いのことだろうか
まあアレは祖父や父からしたら気のいいものではないだろうから、でもそんなわざわざ呼び出されてまで咎められるレベルのものではない、あくまで自己判断だが
『気構えるなぁ、こりゃ』
爺ちゃんの部屋初めて入った、と緊張を紛らすための言葉を吐いた
部屋には祖父だけでなく、父親の姿もあった
これは只事でないぞ、と構える体にゼノがひとつ息を吐く
「でかい仕事がはいるぞ、準備しといてくれA」
『もしかしてもしかしなくても、ゼノ爺と親父と俺でってこと？』
口元を片方だけ釣り上げる祖父、思わず天を仰いでしまった
『豪華メンツ』
精一杯の嫌味だ
思い返せば、父と仕事に出るなど、下手したら4歳か3歳かそれ以来ぶりだ。祖父に関しては初めて
こんな異色メンツで、緊張するに決まっている
『俺、いる？』
「念には念を、じゃ。今回の仕事では恐らくワシらのうちの誰かが死ぬからな」
『絶対俺じゃん』
消去法的に、父と祖父が死ぬわけが無いもの
自分自身、素質はあるもののそこ迄力を引き出せている訳では無い。別に大して強かない、念能力も普通だし
『俺じゃなくてイルミのが適任では？』
「そんな簡単な相手じゃないんじゃよ、ま。心構えだけはしとっておいてくれ」
死ぬ心構えをね。
はは、と口に出した言葉は酷く乾いていた
退室間際、ぽん。と父の大きな手が頭を包む
見上げると、俺より幾分も大きい父の顔
『ねえ、俺もう20歳超えてるんだけど』
「駄々をこねるかと」
子供はいくつになっても子供って言うしね。って
捏ねねーよ
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木星(プロフ) - めちゃくちゃ好きです！！イルミと主人公のあいまいな関係がめちゃくちゃ好みで何回も読み返してます…！応援してます！更新頑張ってください！！ (2022年3月30日 3時) (
レス) id: 294bceea8d (このIDを非表示/違反報告)
むい(プロフ) - いつも楽しく拝見させて頂いております！ほんとにいとつひとつの話が最高すぎて、あぁ！兄弟愛!!って感じがほんとに((最高です。この世界線の短編集とかも見てみたいですね……ほんとにこれからも楽しみに待っています！頑張ってください！ (2022年3月27日 0時) (レス) id: 708394548f (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 「お前が産めばいいだろう」って最高ですね！！ (2021年12月31日 13時) (レス) @page26 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
優心(プロフ) - 今まで見てきた中で1番のコレだ………感です。応援してます;; (2021年12月21日 22時) (レス) @page21 id: e0450d758e (このIDを非表示/違反報告)
不正ワーカー - 赤ちゃんはどこからくるの？8評価お願いします！ (2021年12月20日 15時) (レス) id: 9cb17a261c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオハ | 作成日時：2021年11月25日 9時
