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《双子誕生日のお話》
5つの誕生日
双子は初めて2人だけで仕事を為した
返り血まみれで喜ぶAとハイタッチ
後始末もしっかりと済まし家に帰る
「お帰りなさいませイルミ様、A様。御二方ともご立派でございました」
双子の誕生日であり、双子の初仕事成功の日でもある今日はゾルディック家にとって祝うべきに相応しい
大きなテーブルを着飾ったご馳走やケーキたち
辺りには溢れるほどのプレゼント
全て自分たちのために用意されたもの
だけど
テーブルにはイルミとAしかいない
執事達も周りに立っているだけ、何とも言えない光景だろう
母キキョウはミルキ出産の為床についている
父や祖父は長期仕事で帰っていない
家族に祝われない誕生日など、どこがおめでたいのだろうか
『イル！おたんじょび、おめでと！』
それでもAは、先程血塗れに見せた笑顔と同じようにイルミに笑いかけた
1つ違うのはその顔には生クリームが付いていること
「ついてる」
『ん、ありがと』
「Aもおめでとう」
堪らず、ぎう。と抱き締める
腹の中でも確か、Aを抱きしめていた気がする
離れるのが怖くて、生まれる直前までAにしがみついてたっけな
『なあ、イルミ』
「ん？」
ちょっとまっててな！と悪戯顔に笑ってゴトーの手を引いて部屋を出ていったAにイルミは首を傾げた
5分ーー10分ーーー
しばらく経ってからAが戻ってきた
両の手を後ろに回しているから何かを隠しているんだろうか
にやにやと、笑いながら近づいてくるAにイルミもつられそうになる
『じゃーん！』
盛大な効果音と共にAが出してきたのは
うさぎの形をしたリンゴだった
『おれ、ぶきようらしい！』
Aの五指には無数の絆創膏
それをみてイルミはついつい吹き出した
「仕事ではケガしないのにね」
ひとつ、うさぎを取って口に運ぶ
しゃく、と咀嚼されたそれはほんのりと甘かった
A曰く、プレゼントは両親達になんだって貰えるし
だとしても自分にご馳走を作る力量がないと悩んでいたところ
ゴトーが提案し共に剥いてくれたのだと
「ありがと、A」
『うれしい？』
「うん、1番嬉しいよ」
本当に双子かよ、と言いたいほど
Aは幼く無邪気に笑って喜んだ
.
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yk6772(プロフ) - mikittyさん» 2回もコメントを本当にありがとうございます！とっても嬉しいです！彼はもう独占欲で生きてて欲しいという願いで書いています（笑） (2021年11月4日 17時) (
レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - リトさん» 私もイルミが大好きです！同士の方に喜んでもらえてとても嬉しく思います！コメントありがとうございます！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - ウカザメさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけますよう、頑張ります！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - dolphin0891さん» とても嬉しいコメントです！少しずつですが更新できますようがんばります！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます！うれしいです！ (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオハ | 作成日時：2021年10月13日 13時
