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「どういうつもりなのイルミ!」
「Aに継がせることはお前も賛同のはずだ」
「うん、勿論。でもAを結婚させるのは反対だね。子供を作らせるなんて言語両断、あいつは俺のだし」
聞き分けのいいイルミが両親に口答えをしてくる場面は数え切れるほどしかない
そしてその全ての原因はA絡みである
「俺がいる限り、Aはゾルディック家を離れないよ。でも俺と離れるのなら、どうだろうね」
脅し半分のたったそれだけの言葉に
両親はイルミの異常なほどの独占欲を感じ取った
やはり、赤子の頃から双子を引き離すべきだったと
問題はAではなくイルミだったのだと、
ようやく気付いたことにシルバは愚かさすらを感じる
イルミが昔から反抗も示さず聞き分けも良かったのは
全て
今この時の為のものではないのだろうかと疑う程に
「Aに継がせるのなら、結婚をさせるなと?」
「うん、さすが親父。話が早くて助かるよー」
何ともあほらしく我儘な願いだろうか
大きくため息と共にシルバは肯定の言葉を添えた
幸いにも息子はまだ他にもいる、この双子の後継作りは諦めた方が吉だと踏んだのだ
「あ、種くらいなら提供してもいいよ。育てないけど」
「Aの種なら俺が育ててもいいけど、ほかの女の卵がやっぱりムカつくからAのは無しね」
「……もう構わん、行け」
大きな音を立てて父の部屋の重厚な部屋が閉じた
コツコツと薄暗い廊下を歩く中で、イルミは内から湧き上がる感情を抑えきれなかった
長年の末、漸くAから婚約という存在を跳ね除けることに成功したのだ
言わばこればかりは親を説得しないとどうしようも無いことであり
いくらAが言ったところでいつも通りの我儘と捕らえられてお終い
自分が親に反抗もせず聞き分け良く育ってきたのは
全てこのためだ
全て計画通り
これでAに悪い虫がつかなくて済む、あー清々した
ついても殺すだけなんだけどね
『すっげご機嫌じゃん』
「そんなことないけど」
Aを完全に自分のものにしなければ気が済まないのだ
何も要らないでしょ、ひとつひとつ俺が奪ってあげるよ
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yk6772(プロフ) - mikittyさん» 2回もコメントを本当にありがとうございます!とっても嬉しいです!彼はもう独占欲で生きてて欲しいという願いで書いています(笑) (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - リトさん» 私もイルミが大好きです!同士の方に喜んでもらえてとても嬉しく思います!コメントありがとうございます! (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - ウカザメさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけますよう、頑張ります! (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - dolphin0891さん» とても嬉しいコメントです!少しずつですが更新できますようがんばります! (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます!うれしいです! (2021年11月4日 17時) (レス) id: 1a858c0daf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リオハ | 作成日時:2021年10月13日 13時