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side.Clint
「平気か？」
『痛むけど、大丈夫』
「ちゃんと消毒しないとバイ菌入っちまうからな」
ジェットを自動運転に変えてからAが待ってる部屋に向かった
Aは部屋の隅っこで毛布にくるみながらこちらを見ていた
「後ろ向いてろ」
『本当に嫌なんだけど…』
「いいから」
とんでもなく嫌な顔をしていたが俺が無言で見つめていたら後ろを向いて上着を脱ぎキャミソール1枚になった
『これで勘弁』
「中々抉られてるな」
『お手柔らかにね』
正直平静を保ってるフリをするのがやっとだった、こんな場面で今すぐ触れたいと思うほどになるとは自分もまだ若いのか。と心の中で嬉々としたがすぐにそんな感情振り払いAの傷と向き合った
色白い皮膚は跡が残ってしまいそうなほど酷くえぐれている
どこのどいつがこんな目に……
俺がもっと早く行ってやれればAはこんな思いをしなくて済んだのだろうか
「………ごめんな、A」
『クリント？』
Aの髪に触れればﾋﾟｸﾘと肩が動いた
「悪かった、すぐに行けなくて……」
もし攫われていたら……殺されていたら……
目の前にAはいない
そう考えたら急に怖くなって、本当に存在してるのか確かめたくなった
『なんでクリントが謝んの、私が弱かっただけだよ』
違う、お前は強くならなくたっていい
守らせて欲しい、俺に
そう言えたらどれだけ楽なことか
「Aを、失うと思ったら怖くなるんだよ……」
情けねえ、でもお前が絡むととことん自分の感情が持ってかれる
Aに触れようと伸ばした手を止めて自分の元へと戻し視線を床に向けたら久しぶりに涙が出そうになった
『ここにいるじゃんか』
降ってきた言葉と同時に頭に手を置かれた、Aに
そんなことされたのは初めてで、ぱっと顔を上げれば背中ではなく正面を向いて俺の方を見ていた
『私はここにいるよクリント。ちゃんと見てよ』
Aも泣きそうな顔をしていた
今すぐにでも自分の中に閉じ込めたい気持ちを抑え込みAの顔を手で包んだ
「ああ、そうだな」
こんなにも愛おしい存在を見つけるなんて、この仕事を始めた時一体誰が思っただろうか
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ゆか(プロフ) - 凄い面白い！！！ (2020年1月20日 15時) (
レス) id: 9f082aa266 (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - noraさん» 初めまして！そう言っていただけると嬉しいです！頑張らせて頂きますので今後もよろしくお願いします(^^) (2019年10月14日 10時) (レス) id: ca88f6d81f (このIDを非表示/違反報告)
nora(プロフ) - 初めまして！お話とても読みやすくとっても面白いです！更新楽しみにしてます^ ^ (2019年10月13日 0時) (レス) id: ae872c7f23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオハ | 作成日時：2019年9月28日 20時
