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『コールソンさんが私を探していたってのは、本当ですか?』
少し驚いた顔をした
「そうだよ」と呟く。なにか気まずかったのかな…
『どうして?』
私のネガティブ思考がフルに頭の中を回り回る
力を利用するため______?
ドクンドクンと心臓がうるさく動きだす、顔の血の気も引いていくし息が苦しい
彼が口を開くのが怖い
だけど、私が思っていたことと彼の思っていたことは全く違った。彼はゆっくり思い出すように話をしてくれた
私の父さんの話を_________
フィル・コールソンと私の父ピオ・ソラーレがここS.H.I.E.L.D.で出会ったこと
2人が親友だったこと。
私が誘拐された時、父さんは私を助けようとしてくれたこと
彼は時々言葉を詰まらせながら嬉しそうに、寂しそうに話をしてくれた。
そっか、この人は父さんの代わりに私を……。
疑ってしまったことに涙が出てしまった
彼は驚いて謝ってくれたけど、そっと私の頭を撫で、頭上から「本当に生きててよかった」と消えそうな声が降ってきた
「ということだ、私のことは信じてもらえたかな?」
『はい、疑ったりしてしまってごめんなさい。あの、父さんの仕事初めて知って……話してくれてありがとうございます』
自分の父親の話を聞けたことが嬉しかった、父さんの話を彼は沢山してくれた。
ピオがね、ピオはね……_____
ピオは凄かったんだ、ピオが私に……
父さんとの思い出を話してる彼は嬉々としていてその感情は私にも伝染った
「君はピオの宝物、私の宝でもあるんだ。
ピオと私は常に一緒だったから」
ありがとう、ありがとう。
ここに来てよかった
『コールソンさん、見つけてくれて本当にありがとうございます
私、感謝してもしきれないくらい。なんてお礼したらいいか……』
「お礼を言われることじゃない、ずっと辛いことあっただろう。我々に気は使わなくていい。
たくさん甘えてくれ、頼ってくれ。それが私は1番嬉しいよ」
あったかくて強い人が多いなあここは。
冷たいコンクリートに囲まれたあの空間をもう忘れそうなほど。
『なんだかほんとに父さんみたい』
自然と笑えた、父さんの声が聞こえたような気がした。A大丈夫だよ、フィルを信じて____って。
『フィル。って呼んでも? 』
「あぁ、もちろんだ」
そう言ってまた私の頭を撫でてくれた
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アリー - 凄く面白いです!大変だとは思いますが更新頑張って下さい!楽しみにしています (2019年9月26日 16時) (レス) id: 4a49b07a13 (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - 刹那さん» はじめまして!とっても嬉しいコメントありがとうございます!ぜひ最後までお付き合いくださいませ!! (2019年9月23日 8時) (レス) id: fe681de757 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 初めまして!ホークアイ落ちの小説待ってました!!ありがとうございます!すごく面白くて、これからどうなっていくんだろうってわくわくします!更新頑張ってください! (2019年9月19日 23時) (レス) id: f050d91d12 (このIDを非表示/違反報告)
yk6772(プロフ) - かなとさん» かなと様、ご指摘ありがとうございます!よく見ないでおりました、大変ありがとうございます。 (2019年9月19日 20時) (レス) id: fe681de757 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下の注意文をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年9月19日 19時) (レス) id: 1346ef8349 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リオハ | 作成日時:2019年9月19日 18時