第三話：正体 ページ5
ん、あれ、わたし、どうしたっけ？あ、ホグワーツに来たんだった。意外とこういう時ってパニックになると思ったけど、そうでもないね。
えっと、追跡されて、気を失って。匂いからすると、ここは医務室だ。ベッドの感触のしっかりする。なんだか面倒くさいし、もう少し寝たふりを、、、
？)起きてるんじゃろう？
あ、バレた。
貴)はい。すみません、ダンブルドア先生。
まだ少し痛む体を起こし、変にボロを出さないように話す。これくらいは言ってもセーフだろう。
ダ)知っておることもあるようじゃの。ようこそ、ホグワーツへ。
貴)はあ。一体、私はどうやってここに来たと言うんですか？というか、私は・・・。
飛び降りました、なんて口が裂けても言えない。
ダ)呼び寄せたんじゃよ。我々がな。Aには、自分について知ってもらわねばならん。
貴)A？私は桜ですよ？純日本人。Aなんて名前は知りません。
ダ)そこについては、何も知らんのじゃな。説明しよう。Aは、ホグワーツ創始者の一人、マリ ア・レイライトの末裔。表には公表されておらぬが、事実じゃ。その美しさと人柄のよさがゆえ に、ゴドリック・グリフィンドールとサラザール・スリザリンが決闘をして奪い合ったほど。仲 間が決闘をするなど、とても耐え切れなかったマリアは仲裁に入り、死んだ。残念なことに、マ リアの死によって、二人の仲は一層悪くなってしまった。
貴)その時点で、末裔なんて存在しないじゃないですか？
ダ)いや、存在するのじゃ。マリアには愛する人がおった。それが日本の偉大な魔法使い「安倍清 明」。
貴)いや、その人もうそのときは生きてないと思いますけど。
ダ)魔法使い、しかも半妖となれば寿命はとてつもなく長い。マリアにはそやつの子供がおり、日本 にいた清明に預けておったのじゃ。そこ一族は栄え、中にはイギリスに移住したものいた。そし て、今に至る。
貴)私だという証拠は？
ダ)その目じゃ。それほど見事なアメジスト色の瞳を持つのはこの一族だけ。白い髪も特徴じゃな。 また、強力な魔術を持ち、人の心を覗けるともいうが、どうじゃ？
貴)強力な魔術はわかりませんが、人の心はたまに。
ダ)まあ、そこでじゃ。その力で、なにかしてみたいことはあるかのう？
へ！？もしかして、これって！「あれ」できるパターン！？
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作者名：Magic | 作成日時：2017年10月26日 20時
