気づかないだけ【ハリポタ】 (ページ4)

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第二話：コンニチハ、魔法界ページ4

ん？まだ意識がある。死ぬって、こんな楽だっけ？

そっと目を開けると、

貴)・・・！！？？

薄暗い廊下。立派な柱。動く階段。外に見えるうっそうとした森。これは、見たことのある風景。思考が追いつかない。わかってるはずなのに、理解しきれない。感情が渦巻く。でも、事実は変わらない。ここは、

貴)ホグ、ワーツ・・・。

？)誰だ！？夜中に侵入者！歩き回ってる奴がいる！

しまった。あれはフィルチだ。騒ぎ立てたから、すぐ先生は来る。逃げよう。急いで階段を下って、出られそうな戸か窓を探す。

窓を開けて外へ出る頃には、あわただしい足音が後ろから聞こえる。いやいやいや、私は敵ではない。追跡だけは本当にやめてほしい。呪文にうたれるのはごめんだ。

？)ステューピファイ！

飛んでくる閃光。この声はマクゴナガル先生。こんな状況で会うのは本当に、本当に嬉しくない。

追いかけられてるわりには、頭は冷静だった。気配を頼りに、次々と呪文を避けていく。でも、よく考えたら私は裸足(靴は崖で脱いだ、というか並べた)。走り続けていては、傷が増えるだけ。

痛い。草で擦れて、枝や小石に皮膚を切り裂かれて。足が燃えてるような感覚に陥る。

これじゃあ、もう長くは持たない。足がもつれる。本当にどうしよう？

そう思った瞬間、体が浮いた。

貴)お！？

感触からすると翼が生えたらしい。今は驚いてる暇もない。翼を使って、遠くへ、早く行く。追いつかれないように。勘違いをとく時間を稼ぐために。でも、

ドガッ

貴)が、はっ

馬鹿だった。夜の闇の中では行き先がはっきりと見えるがずがない。衝突したのは不幸にも、あの「暴れ柳」だった。

地面に叩き落された。うわ。これで肋骨の二、三本ひび入ったよ。体中ボロボロでもう動けない。視界も霞んでくる。これで死ぬなんてことないよねえ、なんて考えながら、私は意識を手放した。

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？)まさか、こやつが・・・？
？)そのようじゃ。
？)大変な怪我です。話をしていないですぐに医務室へ！

こんな会話がされているとも知らずに。