第十二話：ご馳走と歓談、のはずが ページ15
グリフィンドールはとっても賑やか。自己紹介もいろんな人がしてくれた。、みんなの性格がよく表れてると思う。
？)こんにちは。君がA？
貴)うん。君はハリー・ポッター？ 例のあの人から生き延びた？
ハ)うん。でもその言い方はやめてくれ。僕は特別じゃないんだ。
貴)ごめんごめん！私もそういうのは好きじゃないの。お互いなしにしよう？
ハ)うん！
すごく、可愛い。ハリーの笑顔を見てたら、視線を感じた。セブルス先生が苦々しそうにこっちを見てた。くるっと先生の方を見ると、少し舌を出す。先生は目を見開いた後、あきれたような顔をした。
しばらくすると、今度は家族の話題になってた。そういえば、私、両親のことはまだ知らされてないなあ。どうしてだろう？答えられることもほとんどないし。あーあ。憂鬱な話題・・・。
ハ)・・え、ねえ、A？
貴)あ、ごめん。何？ 考え事してた。
ハ)Aのお父さんとお母さんは？きっと素敵な人なんだろうね！
貴)よく知らないんだ。ずっと孤児院暮らしだったし。
ロ)親戚は？一人ぐらいはいるだろ？おまえのことを可愛がってるような奴。
貴)いないよ。少なくとも、私は知らない。
ハー)あら、友達は？孤児院の仲のいい友達と別れるのは、つらかったんじゃないかしら？
貴)そうでもないし。
もうやめてほしい。思い出したくない。もう詮索はしてほしくない。けど、、、
ネ)なんで君が独りぼっちなんだい？ 変なの。なんだか可哀そうじゃないか。
バンッ
机をたたいて立ち上がると、皆がビクッとして、こっちを見る。
貴)そんなの、そんなの、私が知りたいよ！
そう言って、もう我慢できなくなって広間から逃げ出した。
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作者名：Magic | 作成日時：2017年10月26日 20時
