四神の使い手は道化少女でした 〜黒の時代編〜

厄日 ページ42

Aside

お団子が食べたいと云われること2回
自分で買って来てと云いお金を渡すこと2回
君は何処へ向かっているのかと聞かれること4回
それを無視すること4回
口の中が甘ったるい何か食べたいと云われること3回
五月蝿いので渋々揚げ物屋さんで惣菜を買わせること1回

『貴方は誰なんですか』

さっきからずっと付いてきてさながらストーカーもいい所だ

「江戸川乱歩!世界最高の名探偵だよ!!」

何処からツッコンでいいのか分からない

『…ハァ それで探偵さんが私に何の御用で?』

まぁ、身に覚えは山ほどある

江「僕が名を名乗ったのだから君も名乗るべきだ
あと、僕は探偵じゃなくて名探偵!」

どうでもいいことを云う自称名探偵

『ハァ…私は白井と云います (自称)名探偵さん本日は何用で?』

本名は白部だがマフィアのことを知っていたら大変なので白井と云う

江「僕が名探偵と云う事信じていないね?仕方ないなぁこうなったら僕の異能を見せてあげよう!君は実に運が良い!僕の異能を特等席で見られるのだから!」

いや別に見せて欲しいなんて云っていないし

ていうか自分で名探偵と云っている人を信じろと?

懐から出した古ぼけた眼鏡をかけた探偵さん

その瞬間彼を纏う空気が変わった

江「それ、本名じゃないね?それに名前を云わないのは何か隠しているのかな? それに笑顔も嘘くさい君は相当無理をしている!実に下らない!過去に囚われすぎている!君が何をして来ようが過去は過去だ!未来をどう変えるかなんて君次第だ!好きに生きればいい!君はまだまだ子供だしね!」

呆然とする私を他所に名探偵さんの目が私をしっかり捕らえる

その目は翡翠色てとても綺麗な目だ

江「あと君から硝煙の匂いが微かにする 僕の要望を答えられるほどお金を持っているしもしかして君…」

『ッ!!』

此処が人通りの少ない所でよかった

名探偵さんの後ろに周り手刀を落とす

倒れる名探偵さんの体を支えるが私では支えきれない

仕方ないか

腕に巻いている包帯を取り傷口を抉る

血は地面に落ちる前に玄武へと

玄武の甲に名探偵さんを乗せ近くの公園に行く

玄武の蛇が名探偵さんをベンチに寝かせる



そのまま帰ろうとすると何故か腕を捕まれた

この人寝てても迷惑なんですけど!?

仕方ないから膝枕をする


やっぱり今日は厄日だ…

感謝→←名探偵

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