サクラサク (ページ11)

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放課後ページ11

葉「あの人、凄かったね～・・・」

クラス分けの後、SHRが終わり、そのまま解散になった。

私は、紅と葉と話していた。

沙「あの人、1番だったしね～・・・」

葉「まあ、沙來ちゃんと同じクラスになれたし、僕は満」

「あ～！紅葉コンビじゃないか！」

なんとなく聞いたことのある声がした。

紅「ぐっ」

と謎の声がして、紅が消えた・・・ように見えた。

「よ～う久しぶり～！樹先輩だよ～！」

先輩が、紅に後ろから抱きついていた。

樹「沙來ちゃんじゃないか！沙來ちゃんも一緒なのか～！」

私に気付き、紅から降りて私に飛び付いてきた。

長いポニーテールが揺れ、肩にかかる。

沙來「樹先輩、ここの学校だったんですか...」

萩原樹。小学生のときから一緒の、私の幼なじみの先輩だ。

スカートが嫌いらしく、何故かいつも男子の制服を着ている。

樹「あれ～葉くんは一緒じゃないの？」

そういえば葉の姿が見えない。

紅「葉ならさっき、向こうに走ってったぞ？」

そう言って、中庭の方を指差した。

樹「逃げたな～？探しに行ってあげようじゃないか！」

そう言うと､先輩は紅が指差したのと反対方向に走っていった｡